深夜、切手を買いに
2005年 02月 25日

カメラを片手に、冷たい雨の降る中を深夜、一人で散歩してみた。
カメラを濡らさないように、全身濡れながら、写真を撮る。
こんな雨の夜は、ライトアップされた街が濡れた地表に反射し、幻想的な写真が撮れるのだ。
途中、郵便局に寄って自動販売機で80円切手を一枚買った。文芸誌のショートショート・コンテストに作品を応募するため。そのコンテストは僕の好きな作家さんが審査員を務めていて、入賞作品も比較的アイデア勝負で良い「オチ」が用意されているものが多い。しかし、今回僕が書いた作品はまったくその傾向に反している。まぁ、傾向と対策をしっかり練ったところで自分程度の腕前の日曜アーティストが初応募で入賞うんぬんを語るなんておこがましいが、応募するということと、それに付帯する一連の作業——慣れない文書作成ソフトを使って原稿用紙のテンプレートを検索したり、1行20文字の縦書きで印刷したり、あて先や応募要項を調べ、封筒や切手を購入するなどといった一連の流れ——にこそ本当の目的と意義があるのだ!と控えめに主張しつつ、今回生まれて初めて「出版社」に原稿を送ってみることにした。
濡れないように、切手を財布の奥にしっかりとしまい、また被写体を求め夜の街をさすらう。
by t0maki
| 2005-02-25 16:58
| アート>もの書き
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