目を使わずにアート鑑賞をすると?
2025年 10月 04日

もし僕が、目を使わないでこの展示を鑑賞したら?というテーマで脳内シミュレーションをしながら、六本木の森美術館へ。
展示入り口から入ってすぐの、建築模型が大量に並んでる空間でもうアウト。まず、通路が狭い。誰がが誘導しようにも、2人並んで歩くことができない。
ひと通り、展示を観て回る。壁に展示している作品の足元に「ここから入ってはいけません」のラインがあるが、それに気づかずに普通にそれを乗り越えて作品に顔を近づけている人がいた。これもアウト。目が見えていても気づかないラインを、目を使わずに気づくのは無理。なにかしら、足裏で感じるものがあったほうが良い。

最後に、5台のレコードの音を流してる部屋を鑑賞した。以前もこの作品を鑑賞したが「ふーん」という感じですぐに部屋を出てしまった。今回も「ふーん」と思って通り過ぎようと思ったのだが、「ちょっと待てよ」と。部屋の真ん中あたりで、目を閉じてみた。すると、部屋の空間にある10個のスピーカーから流れる息遣いやノイズが部屋を目まぐるしく巡っていることに気づいた。「面白いな」と思った。以前は気にも留めなかった作品が、目を閉じて鑑賞するとまったく違う印象になる。音が空間をいろんな方向に走っていくのがとても面白い。

という、本日の学びと発見。
by t0maki
| 2025-10-04 00:00
| アート
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