夜な夜な読書タイムでいわきを想う

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久しぶりの、「夜な夜な読書タイム」への参加。いつもの、恵比寿の英治出版さんにて。45分間の読書タイムの後、読んだ箇所の感想を発表する会。本を読むのが早い人も、遅い人も、読書が好きでも苦手でも、みんなが楽しめる。

今回私が読んだのは『想いはこうして紡がれる」という本。いわきで、「古着を燃やさない」という市民活動を続けて来られた方。1990年の立ち上げから、2011年の東日本大震災での活動の転機までを読みました。

「ボランティアとは?」とか、社会貢献についてとか、いろいろ学んだり考えたりすることがある中で、やっぱりこういう活動の要となるのは、人と人との繋がりなのだな、と。走るのに、エンジンだけでは進まない。車輪があって、ハンドルもあり、なにより燃料があってこそ走ることができる。周りの人たちの理解とサポート。目的地へ方向を的確に指示してくれる人。そして、もちろん財源も。体験してきたからこそ、説得力がある。うまくいったことも、うまくいかなかったことも含めて、吉田さんの体験談はとても貴重だし、学びになる。

残念ながら、吉田さんは2024年11月に病気のためお亡くなりになったとのこと。その遺志を継ぐ人がきっといらっしゃると思います。いわき市の古着リサイクル率が全国平均の約34パーセントを大きく上回る90パーセント越えというのが、吉田さんたちの活動の成果。

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母が福島出身ということもあり、当時ブロガーとして活動していたご縁で、震災のあった年の夏に「観光庁主導による官民合同の国内旅行振興キャンペーン」で会津若松を訪れた。その後、ベンダーとしてGoogleオフィスで働くことになり、東北復興支援の「イノベーション東北」に仕事で少し関わり、その流れで自分も個人的に東北の事業者とクラウドマッチングに応募する形でいくつかのプロジェクトにが関わることになる。元気のある地域には、そこでコアとなって地元の人たちと一緒に活動をしている人がいる。雄勝や西会津など訪れる中、いわきへのツアーにも参加した。そのいわきで、30年以上も活動していた吉田さんとは、たぶんどこかで繋がっているのだと思う。共通の知り合いがきっといる。

今月、イベントがあるそうなので、参加したいと思います。

by t0maki | 2025-03-04 21:35 | Comments(0)