『ザ・ホエール』を鑑賞

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肥満、ゲイ、宗教、離婚、疎遠の娘、引きこもり、シングルペアレント、健康保険、病気。

「これでもか」と、社会課題を詰め込んだ映画。いや、良い意味で。ドラマチック。むしろ、文学的な作品。

映画『ザ・ホエール』を観ました。こういう、じっくりと考えさせられる、人間の本質を描く作品は大好きです。以下、ネタバレありで。

オンラインでライティングの授業を受け持つ引きこもりの肥満症の男が主人公。ブレンダンフレイジャーが演じている。僕が学生の頃、ジョージオブザジャングルに出演していて、ネバダの小さな映画館で、観客ひとりの状態で観たのを覚えている。個人的には、「20 bucks」っていう、20ドル札が主人公のアンサンブル的ストーリーの映画が好き。

とにかく。彼の、苦悩であったり、死を目前にした最後の葛藤や願いが描かれた作品。そして、主に彼の部屋だけでストーリーが進む。

物語が文学的だなと感じたのは前述の通り。元々は、舞台の作品だと聞いて納得。

娘に金を残すよりも、父として生きている方が良かったのにと思う。それも含めて、文学的な人間の葛藤ではある。


by t0maki | 2025-03-08 12:51 | Comments(0)