文章の糸

文章を書くのは、櫛で髪をとかすのに似ている。こんがらがってる思考が、スッと整う。そんな気がする。

ふだん、頭ん中って結構カオスですよね。いろんな言葉やアイデア、イメージが脈絡なく絡まってぐちゃぐちゃに同時に存在している。

それを文章で絡め取るのは、一本の糸を紡いでいくのに似ている。文章って物自体が、文字を一列に並べていく作業なので。

紡いだ糸を、またぐしゃぐしゃにするか、あるいはそこから布を織るか。美しい着物も、もとは一本の糸から。