「Art Multi8（アートマルチエイト）」プレス向け発表会に参加したら旅ジャーナルを描きたくなった

創造性をくすぐる魅力的な文具とか画材に出会うと、ワクワクします。日曜アーティストのTOMAKIです。ぺんてる社製の「SUPER Multi8（スーパーマルチ8）」っていうメカニカルペンをずっとお気に入りの文具のひとつとして使っているのですけどね。一体のボディに8本の芯を入れることができ、クリップの部分をぐるっと回して色を選び、ノックすると任意の色の芯が出てくるという。

その、マルチ8シリーズに、新商品が出るということで、プレス向け発表会に参加してきましたよ。

その名も、「Art Multi8（アートマルチエイト）」

ぺんてるさんの、この最近のアート路線は大好き。前回の「アートクレヨン」もそうだけど、文具と画材の垣根を越えて面白い製品がどんどん出てくるのでワクワクが止まらない。今回のArt Multi8もまさにそんな、創造性をくすぐる製品です。

まず、Multi8の歴史をざっくりと。

私も本日のプレゼンを聞くまで知らなかったのですが、Multi8にはその前身があって、現在も海外で販売されている「プリズメイト」っていう製品が最初にあったそうです。製品コンセプトは現在のMulti8と同じ。ひとつのボディに8色の芯が内蔵されていて、切り替えて使う、と。その後、1986年にモデルチェンジして、製図用とデザイナー用の「Multi8（マルチエイト）」が発売されました。で、私が使っている「SUPER Multi8（スーパーマルチエイト）」はその後継として1988年に誕生。事務向けとして、現在も愛されているロングラン商品。

というわけで、今回発売される「Art Multi8（アートマルチエイト）」は、この8本芯の機構はそのままに、デザインや用途を「アート」向けに特化した製品ということで、中身の芯が見える透明なボディや、オフホワイトのクリップ＆ノックなどにこだわりが見えます。

「Art Multi8」は、内蔵芯が赤、青、茶、橙、黄、黄緑、スカイブルーとピンク。これが「Art Multi8 セット」になると、さらに替え芯として前述の8色の他に黒、緑、ペールオレンジ、紫の12本が付いてきます。さらに、削り器も付属。

ちなみに、8色内蔵の単品が2,750円(税込)で、セットの方が4,180円。色芯が1本110円（税込）なので、えーと、計算すると……。単品に12本の替え芯を買うと2,750＋110×12なので、4,070か。それに、削り器がついてセット価格が4,180円、と。単品で買ってから好きな芯を選んでカスタマイズしても良いですね。

と、書いてから気づいたけど、セットに付属している替え芯は一本入りで、別売りの替え芯は二本入りかな？そうすると、別売りの替え芯でカスタマイズするのはお得だな。

※色芯と鉛筆の替え芯は二本セット。ボールペンの替え芯は一本でした。

ちなみに、替え芯は全部で19種類あります。

上記の12色に加えて、「PPCノンコピー」っていう、コピー機に写らない薄い水色っていうのがあります。さらに、HBの鉛筆芯、蛍光イエローと、蛍光ピンク、油性ボールペンのラインナップが黒、赤、青と。これで全部で19種類。色芯と鉛筆芯が110円。蛍光色と油性ボールペン芯は165円です。

単品のボディを何個か買って、下書き用、カラーリング用、レタリング用とか、カスタマイズして使い分けるってのもありですね。

今日の発表会では、イラストレーターのハヤテノコウジさんと、「土曜日の日記」のみきさんが登壇。マルチ8シリーズのユーザーとして、実際にどのように使っているかを紹介してくださいました。「旅をするときに、写真を撮って記録に残す。絵を描くと記憶に残る」とおっしゃってたのが、心に刺さりました。まさに、そうだなぁ、と。

旅をしながら絵を描くとなると、どうしてもその場で描く写生スケッチみたいなイメージがありましたが、ハヤテノコウジさんが実践しているように、日中はひたすらいろんなところに行って体験して、夜ホテルに戻ってから描くっていうのもありだなと思いました。しっかり夜に絵を描くために、ホテルはあらかじめ室内の写真を確認して、テーブルが大きなホテルの部屋を選ぶそうですよ。

あぁ、私も旅をしながら絵を描きたくなってきた。「Art Multi8（アートマルチエイト）」とスケッチブックを持って、旅に出ますかね。