東京都美術館の『ノスタルジア』へ
2024年 12月 01日
なんか、わかりにくいんですよね。なじみがないせいなのはわかってるんですが。こちらが、たぶんもっと知る努力をしなきゃなんだろうな。事前にしっかりリサーチをしてから、「これ」っていう展示を目的に、来ればよいのだろうけど。いつも、なんとなく散歩の途中で立ち寄っても、手持無沙汰でUターンが多い印象の美術館。
今回は、きちんと入り口でスタッフの方に聞いて、こちらの展示にたどり着きました。
知らない人が描いた、知らない人の絵を、ほどよい距離感で眺めていく作業。もちろん、絵そのものには心動かされますけど、それ以上でも以下でもない。
そんなときに……、
近藤オリガさんの絵にどーんと胸を射抜かれましてね。いやー、かっこいい。
クラシカルな技法にモダンなモチーフ。絶妙な構図。そして、ディテールが美しい。
しばらく、この絵を正面に見ることができるソファに座って、ずっと見入ってましたよ。
写実的なのに、その世界は存在しない。想像上の世界。
卵の殻から落ちる雫や、レモンの種、向日葵の種など、その一点をフックに、どっぷりとその世界に入っていくことができる。良い絵だなぁ。ずっと見ていたくなる。
近藤オリガさんの絵に出会えただけでも、今回東京都美術館に来たかいがありました。
by t0maki
| 2024-12-01 15:16
| 美術館・博物館
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