東京都美術館の『ノスタルジア』へ

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上野にはよく訪れるし、国立科学博物館は年パスを買うくらいのリピーターなのですが、なぜかいつも縁がない東京都美術館。中に入っても、予約が必要だったり、無料の展示までたどり着けなかったり。とりあえず、ミュージアムショップと資料展示だけを見て帰るなんてことも。芸大の展示で、たまに訪れるくらいかな。

なんか、わかりにくいんですよね。なじみがないせいなのはわかってるんですが。こちらが、たぶんもっと知る努力をしなきゃなんだろうな。事前にしっかりリサーチをしてから、「これ」っていう展示を目的に、来ればよいのだろうけど。いつも、なんとなく散歩の途中で立ち寄っても、手持無沙汰でUターンが多い印象の美術館。

今回は、きちんと入り口でスタッフの方に聞いて、こちらの展示にたどり着きました。
知らない人が描いた、知らない人の絵を、ほどよい距離感で眺めていく作業。もちろん、絵そのものには心動かされますけど、それ以上でも以下でもない。

そんなときに……、

近藤オリガさんの絵にどーんと胸を射抜かれましてね。いやー、かっこいい。
クラシカルな技法にモダンなモチーフ。絶妙な構図。そして、ディテールが美しい。
しばらく、この絵を正面に見ることができるソファに座って、ずっと見入ってましたよ。

写実的なのに、その世界は存在しない。想像上の世界。
卵の殻から落ちる雫や、レモンの種、向日葵の種など、その一点をフックに、どっぷりとその世界に入っていくことができる。良い絵だなぁ。ずっと見ていたくなる。

近藤オリガさんの絵に出会えただけでも、今回東京都美術館に来たかいがありました。

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by t0maki | 2024-12-01 15:16 | 美術館・博物館 | Comments(0)