印刷博物館へ

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深川江戸資料館で蔦屋重三郎の展示をみたので、この日のゴールは印刷博物館を目指すことにした。途中、野球殿堂博物館と小石川後楽園にも立ち寄りつつ。
印刷博物館は、凸版印刷による印刷をテーマにした博物館。展示も、企画も、そしてワークショップエリアも、かなりしっかりとした博物館。ここでもまた解体新書を見つけて、木版で再現したオリジナルの後に、銅版を使った原書に近いバージョンもその後発刊されていたことを知る。そうか。出版の利点って、そういうものだよな。
蔦屋重三郎の展示もあった。彼がプロデュースした吉原のガイドブック『吉原細見』の展示も。
そして、この日の特別企画展は、写植をテーマにしたもの。なんとなくわかっていたつもりの写真植字でしたが、本物の機械を前にして、当時関わった人たちのインタビューを見て、ものすごく勉強になった。モリサワの由来とか。フォントやタイポグラフィも面白い。
活字は、文字の横幅が決められてるけど、写植は文字を印画紙に投影する際にカーニングが調整できる。車体や長体、平体はレンズを変えて歪ませる。
一万文字のレイアウトをつくるのに、一万回のシャッターを切るというのもすごい。写植の世界、面白いなぁ。

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ディジトンというワード、考えたのが誰なのかはわからないけど。インターネット以前のこういう言葉って、それを知ってる人ではないとなかなか由来とかわからないものですね。生成AIにも質問してみたけど、正しい答えには辿り着けませんでした。たぶん、ディジットとトーンを組み合わせた造語なのかな?
印刷博物館の写植をテーマにした企画展で見かけた。原理としてはアスキーアートにも似てるけど、グリッドを1から10の色の濃さで分けて、そこに10種類のそれぞれ濃さが異なるパターンで描くというもの。今だったら、これはアプリやプログラムを使うとわりと簡単にできるけど、写植の時代にこれをやったのはすごいな。ドット絵にも似ている。やってみたくなる。

by t0maki | 2024-11-30 17:41 | Comments(0)