
大倉集古館で開催中の、「志村ふくみ 100 歳記念 ―《秋霞》から《野の果て》まで―」展を観てきました。たぶん、ぐるっとパスがなかったら、観にくることはなかったと思う。最初、館内に入った時は「あー、着物が並んでるんだなぁ」としか感じなかったのが、手描きのデザイン画を見て、さらに小裂帖の小さな布の切れ端を見ていったら、突然染織の生地に込められたストーリーというか、語りかけてくるものが見えてきた。すごいな。ひと織り、ひと織りに込められた、物語。最初は閉じていた本が、急に開いた感じ。3周くらい、ぐるぐると展示を見て回った。感動する。

大成建設の創業者が、自分のコレクションを寄贈してつくった私設美術館。なんか、すごそうな人。89歳になって、山に登るぞってことになって、大名行列みたく担いでもらって登頂とか。金持ちの道楽が過ぎる。楽しい人だ。