『憶えている』読了

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読了。ちょっとだけ続きを読もうとしたら止まらず、結局最後まで読み切ってしまった。有明にある、スモールワールズの空港ラウンジを模した休憩所で。

著者の岡田林太郎さんとは、直接お目にかかったことはない。ただ、彼が編集した本は読んでいるし、共通の知り合いもいる。この本に紹介されている書店での企画展示も見に行った。

5年間のブログ記事の中から100件ほどをピックアップして掲載しているのがひとつのレイヤー。そこに、2023年の岡田さんが記事を振り返ってコメントを書いているのが二つ目のレイヤー。それが交互に本に収録されていて、最後2023年6月で交差している。そういう構成の本。岡田さんが亡くなったのは、その翌月。

その二つのレイヤーに、僕の体験や記憶も重ねつつ、つながりを感じつつ。死を意識しながら生きるということについて考えながら読んだ。病気になるならないに関わらず、人間の一生は有限である。その、限りある人生をどう生きるか。日常にある幸せを噛み締めつつ。

by t0maki | 2024-07-14 16:48 | Comments(0)