稲妻と雷鳴

雷がね、好きなんですよ。小さい頃、雷が鳴ると窓にへばりついてよく眺めてた。圧倒的なパワー。花火を凝縮して一気に破裂させたような。音と光。

雷に撃たれて最期を迎えるというのも悪くないなとと思う。自分にとって、理想の終わり方かもしれない。

雷が鳴ると、「もっと近く来い」と思う。

今まで経験した中で一番近かった雷は、20年くらい前に恵比寿を歩いていた時。リアルに、ワンブロック先の交差点あたりに落ちた。閃光と同時に内臓を押し上げるような強烈な雷鳴。あれはすごかった。

今日の雷は、まだだいぶ遠い。