Perfect Days

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会社帰りにヴィム・ヴェンダース監督の、『Perfect Days』を映画館で観た。四十代最後に観る作品が、これで良かった。良い映画だった。

ヴィム・ヴェンダース監督の作品の中では、たぶん一番最初に観たというのもあるのだけど、僕は『ベルリン・天使の詩』がとても好きだ。静謐で、美しい世界。たまたま僕が観たのは、手書きの日本語字幕がついているバージョンで、その文字も作品とマッチしていて素敵だった。後日、DVDになってから改めて観たのだが、字幕が普通のフォントで、がっかりしたのを覚えている。できるなら、またあの手書き字幕のバージョンをいつか観たい。

今回の作品も、このテンポや空気感がすごく良い。ずっと、セリフがないままでも良いと思った。日常の中に美と感動を見つける。こんな生活は良いな。100円の文庫本と、古いカセットの音楽と。木漏れ日と。

ベタになりそうなテーマやモチーフでも、やっぱりヴィム・ヴェンダース監督の映像作品だから、心に響く。役所広司さんも素晴らしい。

観終わった後、ついパンフレットを買ってしまった。この感動をなにかしら形として手元に残しておきたかったから。

by t0maki | 2024-04-17 22:03 | Comments(0)