目黒富士に登る

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「アーバンアルピニスト」っていう肩書を勝手に名乗って、都会で登らない山登りをするっていうのを趣味でやってます。実は、いろんな「山」が東京には潜んでいるんですよ。富士塚もそのひとつ。

今回は、「目黒富士」を訪れてみました。目黒には、江戸時代に「目黒元富士」と「目黒新富士」というふたつの富士塚がありました。富士塚とは、富士山とその神様である木花咲耶姫命を信仰する富士講という団体が建てたものが一般的。江戸八百八講といって、江戸時代にはそうしたグループがたくさんありました。よって、富士塚も都内近郊に200くらい今でも遺構も含めて残っていたり。

現在は、目黒元富士も目黒新富士もなくなってしまい、その跡に碑であったり看板であったりが残っているだけ。そして、今回登った目黒富士も、厳密には富士塚とは違う場所にあります。1977年(昭和52年)に富士登山道に見立てた石段坂を造り、境内の一角を「目黒富士」と呼んでいるもの。つまり、富士塚が富士山を模したものであるなら、目黒富士は富士塚を模してつくられたもの。それでも、富士信仰を受け継ぐ、貴重な場所であることには変わりなく。しっかり登ってきました。いろいろと、手づくりっぽいところも素敵です。
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by t0maki | 2024-02-10 16:57 | ライフスタイル>アーバンアルピニスト | Comments(0)