品川の鯨塚

品川に「鯨塚」ってのがあって、昔はこのあたりが海岸線だったんだよね。今から220年以上前の江戸時代に、ここに鯨が迷い込んできて。体長16メートル超え、高さ2メートルもあったんで、江戸中の話題になったんだって。ついには、浜離宮に運んで、徳川家斉将軍もそれを見た、と。そこらへんは知識としては知っていたけど、こないだはじめて浜離宮を訪れて、ガイドさんに話を聞いたら私がだいぶ勘違いをしてたことに気づいた。まず、陸路で運んだのかなと思ってたら、浜離宮って海から直接水揚げができる仕組みらしくて。巨大鯨は、捕獲してそのまま海から運んだんだね。浜離宮って、鷹狩りの場所だったり、江戸時代に象もいたりして、動物園のようなレクリエーション施設のようなそんな場所だったようで。そこに、鯨を運んだ、と。

でもって、これもまたこないだの浜離宮のガイドツアーで知ったんだけど、鷹狩りってなんとなく山の中でハンティングをする「マタギ」のような感じかと思ったら、どうもエンタメレベル的にはゴルフとかボーリングに近いような、レクリエーション的な遊びだったんだということを知った。

というわけで、こないだの浜離宮ガイドツアーは勉強になった。小雨が降ってたので、参加者は僕一人。途中で雨が止み、雲間から青空が見えて夕陽が差し込んできて、それはそれは美しかった。

で、その時学んだことを確かめに、今日は鯨塚を訪れたという流れ。

隣接した公園にも、鯨のモチーフがあってかわいい。