栗城さんとエベレスト

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『デス・ゾーン』から読み始めて、途中で『NO LIMIT』を読み、その後最初の本を読み終えてから、三冊目の『弱者の勇気』へ。
栗城さんって不思議な人だな。すごいことにチャレンジしてるんだけど、いろんな人からツッコミを入れられつつアンチが増えてく。
今の時代っぽい。いろんな意味で。

インスタでその人がバリバリ自分の写真にフィルターかけて画像編集で加工しまくったとしても、「盛ってるな」とは思うけど、別に「その加工、はずせ!」と怒る人はいないよね。その人の勝手だから。
でも、コンプラ厳しいこのご時世に、経歴や活動を粉飾すると、あっという間に糾弾されるわけですよ。あいつは嘘をついてけしからん、と。
盛っていい部分と、誇大に表現して叩かれる部分と。難しいよね。
活動に励まされて応援する人と、心無い悪意のあるツッコミで傷つけようとする人と。個人が情報発信できる時代だから、両方の声が届いちゃう。
ある意味、とても生きづらい世の中かもね。

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それにしてもこの本、不思議な構成だったな。出だしはしっかり書いてあるのに、真ん中がスカスカ。途中から突然でっかい見出しと写真だらけになって、なんだか格言カレンダーみたいになっちゃう。で、終わりの部分はまたしっかり登山についての濃い内容。
ページを横から見ると、わかるでしょ。白い部分がしっかりと書かれてるページ。真ん中が写真と見出して水増ししてる箇所。
そういうとこだぞ、栗城さん。

ちなみに、サンクチュアリ出版の方の本は、最初から最後までこの格言カレンダーみたいな内容だった。「夢を叶えようぜ」っていう感じの。いや、そういうの嫌いじゃないけど。
スゲー体験をたくさんしてるんだから、書くこともたくさんありそうなのにな。エピソードとか、いろいろありそうなのに。
書くのがそんなに好きじゃないのかな。
書いて残すよりも、前に進み続けたいというタイプの人なのかもしれない。

安らかに。


弱者の勇気:小さな勇気を積み重ねることで世界は変わる

NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場


by t0maki | 2024-01-17 10:18 | ライフスタイル>映画・書籍 | Comments(0)