『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ

『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ_c0060143_11272693.jpg
『オバケ東京のためのインデックス』のレクチャーパフォーマンスを観た後に、哲学対話をするという素敵な企画に参加。会場は、「都市にひそむミエナイモノ」展開催中のSusHi Tech Square。この場所も、前から気になってたんですよね。会場へ入ったらいきなり中銀カプセルタワービルのビジュアルがあって、なんか嬉しくなるなど。

まずは、映像作品を鑑賞。佐藤朋子さんによる、レクチャーパフォーマンスを録画した映像作品『オバケ東京のためのインデックス』は、前から観てみたいと思ってました。ようやく、観られて嬉しい。

岡本太郎さんの「オバケ東京」という東京の人工島構想を下敷きにして、そこにゴジラを重ねるという、なかなか斬新なプレゼン。それ全体が、パフォーマンスアート作品になっています。

映像を観ながら、「存在と認知」について、考えてました。オバケというものの存在と、それを人間が認知するということについて。「反人間(アンチヒューマン)」は、実体の影の部分であったり、あるいは反射の中に存在するのだろうな、とか。

あ、あと「ゴジラと黒船」の相似性なんてのを感じました。得体の知れない、モヤモヤとした恐怖を「擬人化」とか、「キャラ化」することで、理解可能な記号として理解できるようになる。人智を超えたものや、不安や恐怖など、対処可能な記号に置換するということ。

擬人化、記号化、物語化。その結果のひとつとしての「オバケ」。それは、天使とか悪魔とか神話の登場人物、精霊などにも当てはまる。サンタにもね。

映像を視聴した後に、哲学者の山森裕毅さんをモデレーターにお迎えしての哲学対話。「オバケとは何か?」っていうテーマで、みんなで話しました。正解がない問いについて、お互いの意見を尊重しながら自由に話し合うのって、すごく楽しかった。時間があっという間でした。

「都市にひそむミエナイモノ」展は、3/10まで。

『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ_c0060143_11272807.jpg

『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ_c0060143_11273052.jpg

『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ_c0060143_11273218.jpg

『オバケ東京のためのインデックス』と哲学カフェ_c0060143_11280216.jpg


by t0maki | 2023-12-23 18:28 | イベント・スポット | Comments(0)