深夜のシャトル

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10月7日にグランドオープンした、松竹のクリエイティブスペース「SHUTL」が、いよいよ本格的に始動する。深夜に立ち寄ってみると、13日からスタートする「伝統のメタボリズム〜言葉と文字〜」展の準備が進められていた。

新陳代謝を意味する「メタボリズム」は、1972年に黒川紀章さんによって建てられた中銀カプセルタワービルの建築コンセプトである。140個のカプセルからなる分譲マンションの建物は、伊勢神宮のように20年周期でカプセルユニットを交換しながら、細胞が入れ替わるように建物自体も変遷して成長していくはずだった。残念ながら、カプセルユニットが交換されることはなく、竣工から50年周年を迎えた昨年、解体されてしまったが。

建物自体は壊されたが、カプセルユニットの一部は保存・再生されて、新たな役割を与えられて日本だけでなく世界各地に設置されようとしている。その数、23基。

そのうちの2個のカプセルが、この銀座の地に戻ってきたのだ。新しい形の、メタボリズム。ここから、物語の第二章が始まる。

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by t0maki | 2023-10-11 08:01 | Comments(0)