銀座たてもの新聞に寄稿

銀座たてもの新聞に、中銀カプセルタワービルの元住人として当時住んでいた頃の思い出を書かせていただきました。

ちょうど4年前の今頃、1ヶ月間ここに住みながら、みんなでいろんな遊びのプロジェクトを実行していたんですよね。ひたすら楽しかった。

この写真は、アーヤさん企画でアイヌ文化を継承するUtaEさんがゲストでいらっしゃって、ムックリの演奏を聴いた時のもの。あのカプセルの空間で竹製の口琴楽器が奏でる音楽は、めちゃめちゃ心に響きました。

他にも、宇宙食を食べる企画や、昆虫食と日本酒を楽しむ夜会。チェコをテーマにしたお茶会や、御朱印帳づくりのワークショップ、ハンコでコマ撮りなど、みなさんがアイデアを持ち寄ってこの場所でいろんなプロジェクトをやりました。

個人でもハンコや名刺、ガチャポンなどいろいろ作りつつ。ちょうどハロウィーンの季節だったので、丸窓にペタペタと付箋でジャックオーランタンのカボチャのお化けを描いたら、プチバズった。

あと、このカプセルをまるごとピンホールカメラ化して、窓の外の首都高と汐留の景色を室内に投影できたのは、前からやりたかった夢だったのでかなり興奮した。カメラオブスクラ。カメラの中に入り込むということ。学生時代から大学でフォトグラフィのクラスを取ったことから写真にハマり、自宅のバスルームをを暗室として使いながら写真やフィルムを現像してた。ブリキ缶やフイルムケースを使ってよく自作のピンホールカメラでも撮影してたけど、まさかそのカメラの中に入れるとはね。

とにかく、ひたすら楽しかった思い出。

あの建物は昨年解体されてしまったけど、23個のカプセルは救出され、再生されて今後いろんなプロジェクトに繋がってく。その中には、僕が四年前に住んでいたあのカプセルも。

中銀カプセルタワービルに住んでいた頃の思い出は今でもはっきりと覚えてるし、そこで出会った人たちとの繋がりは今でも続いてる。これからも、楽しみだ。