ジョセフ・アルバースの授業

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結局、日が暮れる閉館時間ギリギリまで美術館にいた。
癒される、満たされる。アートフェスやギャラリーも好きだけど、やっぱり美術館は良いね。zineや雑誌も良いけど、時々がっしりとしたハードカバーの文学に触れたくなるような感じ。

思いがけず長居してしまった。展示を一回りした後、二周目はガイドツアーに参加。再度企画展をじっくり見た後、さらにワークショップコーナーも堪能。あまりにもずっと美術館にいたので、庭を巡る時間がなくなってしまった。

また来よう。

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それにしても、今日の展示を見ていた時の強烈なアハ体験は、面白かったな。それまで、単なるジオメトリックなデザインの現代アートだと思っていたものが、突如意味のある、計算され精巧につくられた色の組み合わせだったと気づく瞬間。まさに、アルバース先生の言う、「目を開く」といこと。

気づかなければ、一生気付かないまま。でも、一度気づくと以降は全く違って見える。

さすが、イェール大学で教鞭を取りつつ色彩の探究をしていた人だな、と。

隣り合う色同士が残像によって混じり合ってできる「そこには存在しない色」を予測して色を組み合わせる。単色がグラデーションになって混じり合う感じがめちゃすごくて面白くて感動した。

これは、やっぱり目の前で作品を見ることで得られる感動。今日、ここに来て良かった。

by t0maki | 2023-11-02 22:16 | Comments(0)