最後の宮崎駿映画

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こういうでっかいシネコンで映画を観るのは約半年ぶり。かなり久しぶりの感覚。どうしても『君たちはどう生きるか』を観ておきたかったので。

東宝シネマズの、シアター11。旬の過ぎた映画を上映する小さい部屋。客席はまばら。キャラメルのポップコーンを買ったのだが、周りが静か過ぎてみんなお行儀が良いので、バクバク食べるのが憚られて、音響が大きい時にまとめ食いするなど。

まぁ、それはそれとして。宮崎駿さんらしい映画。ポニョが魚の世界だとすると、今回は鳥の世界。青鷺、ペリカン、そしてインコ。

なんだろう。初めて観る映画なのに、強烈な既視感を3度ほど経験した。「あの映画に似てる」とかじゃなくて、ディテールや展開も含めて「あ、このシーン確かに見たことがある」っていう感覚。

人物に触れるたら液体のようになるシーン、水面に向かって落下していくシーン、そして、ラストのシーン。これ、どっかで確実に見てる。という、これも錯覚なのだろうけど。

てっきり原作をもとにつくったのかと思いきや、原作の本は劇中の小道具のような感じで登場するだけとは。それでいて、結構キーになってる。現実の世界に戻ってきて、その次に「戦争が終わって2年後」みたいにカットが切り替わるんだけど、そのカットの間に起こるであろう友情の物語が見えてくる。粋だね。

宮崎駿さんのジブリ映画は、とうとう本当にこれが最後なのだろうな。堪能した。

by t0maki | 2023-09-12 21:14 | Comments(0)