『夜な夜な読書タイム』に初参加
2023年 07月 11日
英治出版さんの、『夜な夜な読書タイム』の会に参加。前から気になってたイベントで、今日は仕事が終わった後に参加できそうだったので、直前にpeatixで申し込んでえいやぁと飛び込んでみました。
一応、本は持参していったのですけど、その場にある新刊本も読んで良いとのことだったので、『それでも、対話をはじめよう』というアダム・カヘンさんという方が書いた本を選びました。
読書タイムは、19:45から20:30まで。みんなそれぞれ、黙々と本を読みます。全員、バラバラの本ですね。そして、最後の30分間で感想を発表する、と。
黙々と読むだけであれば、図書館や、本屋の立ち読みでよくあることですが、45分後に発表するっていう、このアウトプットの機会があるのが良いですね。手元にメモを置いて、自然と「みんなに伝えたいこと」を見つけようとする。読書が自分だけのものでなく、みんなにシェアするためのものになるという。しかも、読書感想文のように全部読んでからしっかりはっきり書くというのではなく、その45分で読んだことに対して、その過程をシェアするというのは面白いと思いました。
すごく良い会だったので、また参加しようと思います。今日読んだ本の続きも気になりますしね。
シェル社で戦略プランニング的な「シナリオ」づくりを担当していた筆者は、上司とともに南アフリカの未来を予測するシナリオづくりに参加します。活発な対話がそこで繰り返され、30のシナリオが起案された後、最終的な四つに絞り込まれます。それぞれ、ダチョウ、足の悪いアヒル、イカロス、そしてフラミンゴの飛行と名付けられたその四つのシナリオ。
ダチョウは、指導者が頭を地面に突っ込んで何も聞かない状態。
アヒルは、過去のしがらみやルールの制約などによって進まない状態。
イカロスは、一見とても魅力的でみんなが望んでることのように見えて、実は持続性がなく最後は破綻して落っこちる。
この四つのシナリオの中で、フラミンゴの飛行だけが優れた人材を適材適所で配置して、みんなの力で同じ方向を目指して進んでいこう、というもの。
これって、南アフリカだけでなく、どこの国でも体制でも似てますよね。一人の権力者が景気の良いことを言っても、それが一過性のもので持続しなければ、いつかは破綻してしまう。
みんなが同じ目標を持って、その世界を実現するために飛ぶということ。それが実現できたら、素敵だと思います。
そのために必要なのは、対話である、と。
議論や討論と違うのは、相手の話をきちんと聞くということ。その上で、その話を自分事化してきちんと理解し、オープンで柔軟な考え方で自分が間違っていたらきちんと直すし、相手の考えも受け入れるということ。内省的なダイローグが大事と書いてましね。あともうひとつ、生成的なダイアローグのところまでは辿り着かずに、45分の読書時間は終了。あっという間でした。学生の頃に試験時間が足りずに「あ、待って待って待って」っていうような心境でした。
各自が読書の内容をシェアする中、こちらの小説がとても面白そうだったので、写真を撮らせてもらいました。あとで、読んでみよう。
そして、帰りにしおりをもらいましたよ。
とても有意義な読書会でした。
by t0maki
| 2023-07-11 21:23
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