カプセル愛に溢れた奥野ビルでの展示を終えて
2023年 07月 02日

『BC-25(カプセル)サロン』というタイトルで、奥野ビル306号室で中銀カプセルタワービルをテーマにした作品展に参加しました。この部屋を保存する活動をされている菅原さんが企画して、私と、田仲さんの二人が作家として参加するという形。この三人の共通点は、全員が中銀カプセルタワービルに住んでいたことがあるという点。
丸の内のソノアイダでARCHI HATCHIさんの展示があり、そこでトークイベント後の飲み会で初めて三人が顔を合わせました。その時はまだ、この展示企画に私が参加する予定ではなかったですが。その後お声がけいただいて、今回の作品展に加わることに。
準備期間は二週間ありましたが、普段会社員である私がクリエイティブな活動ができるのは基本的に週末のみ(日曜アーティスト)なので、4日間で全ての作品を準備しなければならず。かなりギリギリのスケジュールで、しかも土曜日にいきなり長瀞へ芋掘りに出かけたりなどして、少ない時間がさらに少なくなってましたが、まぁ、短時間でつくるのは慣れてるので特に問題なく。会期中も含めて、60点の版画作品をつくりました。名刺サイズの小さな作品、全てが一点もの。つくったもののうち、36点がご来場者さんにお買い上げいただきました。
他にも、1969年に黒川さんが書いた「カプセル宣言」の全文をAI音声合成のプログラムを使って読み上げたり。2019年にカプセルに滞在していた頃に部屋に置いていた記名帳がわりのスケッチブックとカプセルタワービルのデザインで展示した「メタボリズムなハンコ」を展示。同じく、2019年につくつたカプセルデザインの名刺を復刻して配ったり、ステッカーや小冊子も会場で配りました。さらに、銀座のユニクロで購入できる私がデザインしたカプセルのTシャツとトートバッグも展示。
なんとか、短期間でしたけどいろいろ展示ができてよかった。最終日の夜には、アーティストトークも担当させてもらいました。
いやー、楽しかった。知人も遊びに来てくれて、カプセルでやった遊びの企画について思い出話をしたり。初日には嫁さんが立ち寄り、最終日には妹も来てくれました。
中銀カプセルタワービルはなくなってしまったけど、そこで出会った人たちとのご縁は今でも続いていて、こうしてご一緒できて嬉しかったです。





by t0maki
| 2023-07-02 23:55
| 中銀カプセルタワービル
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