『アザー・ミュージック』のような居場所を探してる

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丸の内にある、OCA TOKYOっていう会員制のラウンジスペース。すごく良い雰囲気の場所で、落ち着いていて、上品で、いい匂いがする。たまにゲストで訪れて、トークイベントと上映会に参加するのだけど、その内容がまぁ素敵。映画も面白いし、そのあとのトークもわくわくする。ここにくると、いつも影響をうけて帰ってからも調べ物をしたり、出かけたり。

日記についてまなんだり、博物館の裏側を教えてもらったり、ネパールに思いを馳せたり。世界が広がるきっかけを与えてくれる場所って感じ。

今日のテーマは、「アナログが育んできた音楽の世界」ということで。そのテーマに関する映画の上映とトークイベント。

あともう少しでトークが始まる。楽しみ。

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トークのあと、ドキュメンタリー映画『アザー・ミュージック』の上映会。さすがアーヤさんの見立て、どんどん胸に刺さってくる。

ニューヨークにかつてあった、音楽文化を牽引する伝説的なレコードショップをフィーチャーした映画。若いミュージシャンの卵たちがそこにCD-Rに焼いた音楽を持ち寄る。「アンダードッグ」と呼ばれる名もなき人たちが、この場所のおかげで輝けるきっかけを得るというようなエピソードが素晴らしいと思った。

そこは、音楽が好きな人たちのオアシスであり、類トモがいる「居場所」であったんだな、と。

ちょうど最近、3331 Arts Chiyodaが閉館になったり、中銀カプセルタワービルが解体されたりなど、自分にとっての「居場所」とも言えるスポットがなくなったりしていたので、このレコードショップが閉店になるというシーンを観て泣きそうになった。

ネットで繋がるバーチャルなサイバー空間や、新しいテクノロジーによる社会の変革により、音楽だけでなくいろいろな流通や価値観も変わってきている中。レコードも良いなと思ったし、そういうみんなが集える「場所」って大切だなと思った。

良い映画でした。


by t0maki | 2023-05-18 18:59 | Comments(0)