自然の多様性に関するプロジェクトがスタート
2023年 05月 11日

都会における自然の多様性って、本来の地球規模のものとはまた違ってて。都市開発とか、緑化計画とか、そっちの方の議論っぽいのだな。その場所に、どんな植栽を設置して、どのように管理するか、みたいな。
屋上庭園をつくりたいけど、その建物の部屋に蟻や虫が入り込んで来るのは嫌だ、とか。
先日、横須賀にある古民家をリノベする施工・解体作業を手伝った時に、いくつかの学びがあったから、それを次のミートアップでシェアしよう。
ひとつは、建物の外壁と外の物置を解体していた時。トタンを外すと普通にヤモリが這い出してきたし、壁を剥がすと蜂の巣の跡があった。自然が、人間の居住エリアにも入り込んでいる。自然の中に、人間が家を建てて住むようになったのだ。
もう一つは、三和土の土間づくりを手伝った時のこと。土壁を解体して、丁寧に藁を取り除き、細かく篩にかけた土にニガリと石灰を混ぜて、三和土をつくる。自然からの素材を使い、その再利用で、壁だったものが土間に生まれ変わった。
という体験を鑑みつつ、エネルギーや材料が循環していく環境を考えていく、と。自然と共存しつつ。
単純に、都会の緑を増やすという話ではないんだな。生息する虫を増やそうというのでもない。自然に敬意を払い、共に過ごせる環境をつくる。
一方で、害虫を駆除し、外来種を排除しようともしているので、それはそれで別途議論しつつ。
というわけで、ようやく入り口が見えてきた。今後、隔週で集まりつつ、「自然の多様性」についてみんなで考え、意見を交換し、最終的には何らかの形でレポートにまとめるというプロジェクトが昨日からはじまりました。
by t0maki
| 2023-05-11 10:44
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