永年勤続10年

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永年勤続10年。

小学校でさえ6年であったことを考えると、今までの人生の中でこんなにもひとつのところに長くいたのは初めてだ。

もっとも、所属している会社は勤続10年だが、2年周期でクライアント先にベンダーとして常駐するという勤務スタイルなので、わりと色々な仕事をしてきた。それも、長く続いた理由のひとつかもしれない。青山、六本木、品川。そして今は、週の半分がリモートワーク。

入れ替わりの激しい業界ではある。一緒に10年働いている同僚など、もう数えるほどしかいないが。その中で、わりと腰を落ち着けて仕事ができたのは、ラッキーなことなのだろう。

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前職は、モバイルコンテンツプロバイダー兼ウェブ制作会社だった。プロデューサーという肩書きで、毎年100件以上の見積や契約書をつくって提案しては、その9割を受注してプロジェクトを回すという日々。終電が定時で、時々タクシー帰り。日曜出勤はわりと当たり前だった。

忙しいのは、あまり苦にならない。けどさすがに、週末くらいは自分のやりたいことをやりたいと思ったのは、北海道の余市での体験がきっかけ。集まったブロガー約20名と一緒に、ニッカウヰスキーの蒸留所でみんなでウイスキーをつくるという企画に参加した。ひと通りウイスキーづくりの工程を学びながら二日間かけて工場を見学し、最後にウイスキーを樽詰めする。このウイスキーは、余市の倉庫で10年熟成された後、自宅に届くのだ。

この、樽詰めをしたのが、たまたま僕の誕生日だったこともあり、ウイスキーが完成する10年後のことを考えていたら、自分ももっと成熟を目指したいと思い転職を決意した。まぁ、仕事のこともそうだけど、当時な単純にもっとブログを書く時間や週末の創作活動の時間も確保したいなと思ったのだ。で、今の会社へ数ヶ月後に転職した。

今は、割と週末の時間は確保できているので「日曜アーティスト」として遊ぶことはできている。最近は、ブログからもう少しアート寄りなところに移行しつつはあるが。何かを作りたいという衝動は変わらない。

これから10年後、僕はどこにいて、どこへ向かっているだろうか。


by t0maki | 2023-03-04 04:39 | Comments(0)