アートって、なんだろうね

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アートって、なんだろうね。
答えは、ひとつではない。人によって、その答えは違うだろうね。

画廊で働く人なら、アートとは売れる作品のことだろうし、市場価値の高いものが良いアートということになるのだろう。

美術館なら、金銭的な価値よりもアート史における作品の文脈により価値を見出すかもしれない。

アーティストであったら、より自分の表現したいものを的確に表現できれば良い作品とみなすだろう。

観客は、自分の価値基準で、より共感できる作品が良い作品と認めるかもしれない。

ホワイトキューブという言葉が今日のトークではよく出てきた。白い壁の、展示スペース。その、是非。そこで展示する作品もアートだろうし、そこから飛び出した作品もまたアート。

アーティフィシャルなもの、すなわち人がつくったものは全てがアートたりうると、僕は思う。それで良いのだ。僕は、アートを否定しない。すべてのアートを受け入れる。その上で、自分が好きなアートというものは確かに存在する。

堅苦しいアートは、苦手。窮屈なアートというべきか。自由でなんでもありのアートが好きだ。「つくりたい」という欲求をそのまま素直に表現した作品。

別に、アールブリュットに限定しているわけではない。この際、カテゴリ分けとか、呼び方なんてどうでも良い。作りたいという気持ちがあって、何かしらを作り続ければ、それはアートだと思う。

ネバダの砂漠の街でアートを学んでた頃から、僕のアート観の根本は変わらない。必ずしも生きるのに必要なものではないが、それがあることで生活や人生がちょっとだけ豊かになるもの。それが芸術であり、アートだと。

場所はどこでも良いし、あってもなくても大丈夫。ここでの出会いを大切にしつつ、僕は僕が作りたいものをずっと作り続ける。ちっぽけで取るに足らないものでも。100均の素材でつくった日曜アートであっても。それが自分にとってのアート。

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by t0maki | 2023-02-05 23:35 | アート | Comments(0)