段ボールを買って帰る

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会社帰りに、近所のホームセンターに立ち寄って段ボールを買って帰る。いつものサイズ。「文書保存箱」と書いてある。
寝室に、この段ボール箱が12個ほど積み重なっている。自室にも10箱ほど。廊下に2つの、合計24個。これを全部宅配ストレージに預けてもよいのだけど、そうすると月々の金額が結構な額になりそうだし、取り出すときにまたお金を払って、かつ届くのにも時間がかかる。というわけで、引き続き身の回りの品物の整理を。

どんどん捨てれば良いのだろうけど、どうやら「捨てる」ということにハードルがあるのかもしれない。なぜ、捨てられないのか。

必要なものは捨てられない。日々使うものは、手元に置いておかなければ。
使わないものでも、捨てられないものがある。今回、宅配ストレージに預ける予定の書籍など。これらの本は、既に一度読んでいたりするのだけど、知人が書いた本であったり、サインをしてもらっていたり、あるいは自分が載っていたり、関わっている本などは捨てることができない。だから、預ける。

使わないとしても、思い出があるものなどは捨てにくい。センチメンタルバリューというもの。
捨てたら、二度と取り戻せないものは、どうも捨てられない。

逆に、「また買えばいい」というものは、積極的に捨てれば良いのだろう。
画材とか、作品の素材とか。また買えるものは、今回捨ててもよいことにしようか。

どこかで読んだかなにかしたけど、コンマリメソッドだっけ?「わくわくするもの」だけ残すというのがあったな。手元にあると、わくわくするもの。
わくわくするものは、それほどないかもしれないけど。捨てたら悲しくなるようなものは、捨てたくないな。
でも、ある程度悲しくなっても捨てた方がよいのかもな。いずれ、人は、死ぬ。死後の世界に、身の回りのものは持っていけない。
「遺品整理」で、全て捨てられることだろう。どんなに自分が大切に思っているものだとしても。自分が苦労して作った作品であっても。たぶん、ぜんぶゴミとして捨てられる。だとしたら、どうすればよい?今のうちに、全部自分の手で捨てるべきか?

* * * 

5年間のアメリカ生活を終えて、日本に帰る直前のこと。アメリカ在住時代の荷物や作品など、送れるものは片っ端から段ボール箱に詰めて船便で送った。それでも、予算的に送れるものは限られてる。特に、学生時代に制作した陶芸作品の多くは捨てなければならなかった。
片っ端から、地面に叩きつけて破壊して、そのカケラを全部ゴミ収集のコンテナにぶちこんだ。あれは、とても悲しかった。今でも、思い出すととても悲しい。
アメリカから日本に帰ってくる直前の夢をよく見る。荷物が多すぎて、全部を持ち帰ることができない。パッキングができないという夢。
あの時の悲しみのせいで、今でも物が捨てられないのか。
いや、たぶんもっと小さいころ。

* * * 

子供の頃、小さな家に住んでいた。もともと、老夫婦が建てた家だそうだが、会社の社宅となって、そこに僕たち一家5人が住んでいた。リビングと、寝室と、キッチンの3部屋。自分の部屋が欲しくて、僕は物置を自分の部屋にすることになって。一応、窓はあるが、壁はベニヤ板むき出し。天井のライト用の電源しかないので、そこから延長コンセントをつなげて灯りや電気製品の電源にしていた。カビとホコリがすごい。寝ている時に、顔の上をムカデが這っていったことがある。冬でも暖房はなく、夜中布団から顔をだして息を吐くと、真っ白くなった。壁を挟んだ隣が汲み取り式のトイレ。夏場など、ものすごい悪臭で、息を止めて中に入る。
収納スペースは箪笥がひとつと、学習机のみ。片付けろと怒られても、どうやっても片付けるスペースがない。廊下にならんだカラーボックスは、兄妹共用。押し入れは、すでに満杯。どこに、片付ければよいのか。

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1月11日から始めた「お片付け」プロジェクト。
まずは、自分の部屋のものを減らすこと。「捨てるもの」と「捨てないもの」をどんどん仕分けしていく。
実は、この選別を数年前に既にやっていて、だから自分の部屋と寝室に段ボール箱が積まれているのだ。
このあと、収納家具を買って、リビングにこれを全部片づけていくはずだった。ところが、いつまで経っても収納用の家具がないまま。片付ける先がないので、段ボールに入ったものは片付けられず。仕方がないので、実家にいくつか送ったが。

とりあえず、前回箱詰めしたものももう一度新しい基準で中身を確認し、捨てられるものはどんどん捨てないと。
あるいは、もっとドラスティックな解決方法が必要かもしれない。どこかに倉庫となるような物件でもあれば。アトリエ兼倉庫のような場所があれば。
とりあえず、今、この状況でできることをしなければならない。
捨てても悲しくならないようなものは、どんどん捨ててしまおう。



by t0maki | 2023-01-20 21:13 | ライフスタイル>片付け | Comments(0)