リノにいた頃にポラロイドで撮った野菜と果物

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というわけで、せっせと版画用のネガを作ってるんですけどね。写真をベースに、卓上プレス機を使って転写プリントの手法で作品をつくるための。

この野菜や果物たちは、僕が学生の頃にポラロイドカメラで撮影たもの。昔のチェキみたいなカメラ。SX-70っていう、ポラロイド社製のインスタントカメラで撮った写真をスキャンして加工したものです。

ネバダ州のリノという街でアートを学ぶことに決めた時、専攻はアート学部の陶芸彫刻科に決めました。その一方で、自分の専攻に関係ないクラスもずっと取りまくってて、そのうちのひとつが写真でした。実際に受講したのは初級の1クラスだけだったのですが、あまりにも写真が面白かったため、自分で現像機や機材一式を揃えて、自宅でフイルムの現像から紙焼きまでできるようにしました。高価なカメラは買えなかったですが、幸いにもフリーマーケットや骨董屋さんで売ってる安いカメラを買い漁って、それを使って写真を撮ってました。このポラロイドカメラも、中古屋さんで買ったもの。

なんか、野菜の形がカッコよかったので、自宅のデスクの上をスタジオがわりに写真を撮りました。

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アーティチョーク。

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腐らずにただ萎びていく洋梨。

僕が学生時代を過ごしたリノという街は、砂漠気候のエリアなのですね。乾燥しているから、果物も腐るより早く乾く。干し椎茸なども、袋から出すとさらにからっからに乾く。乾燥がすごいので、法律で花火は禁止されてる。それでも、夏の暑い日に自然発火で山火事が発生することも。皮膚も乾燥。カビや湿気とは無縁なので、ハウスダストアレルギーの元喘息持ちの僕でも、快適に過ごせる、と。

州立大学に入学し、そこで4年間を過ごしました。思い出の街。

by t0maki | 2023-01-03 13:06 | アート>写真 | Comments(0)