カプセルハウスKのいろんな窓

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さて、おそらくこれが今年最後のブログ投稿。
今年を振り返って、カプセルハウスKに泊まれたことはしみじみとうれしい。

中銀カプセルタワービルが作られた翌年、同じカプセルのコンセプトで長野につくられたのがこのカプセルハウスK。前者が140個のカプセルユニットを組み合わせたビルなのに対して、こちらは4つのカプセルを組み合わせた戸建てのタイプです。モデルハウスのような感じで、黒川紀章さんが別荘として建てたようです。

銀座の中銀カプセルタワービルと似ていますが、ディテールは異なる部分も。特に、窓は銀座のビルと長野の別荘とで建築基準法が異なるらしく、こちらの建物の方が自由です。

壁面から飛び出す、キャノピー型の窓。中からの視界も広いですし、外から見た感じもユニークですね。

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外壁の色も、森の中になじむ茶系の色。

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上から見た感じ。本当に、森と一体化しているよう。

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内装は、あの懐かしい中銀カプセルタワービルとほぼ同じ。ただ、窓から見える景色が違います。
開閉式のデスクとか、ブラウン管テレビとか。ラジオも一緒だけど、オープンリールデッキではなくここはカセットテープでした。

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キッチンは、四角い窓。逆にこれは、珍しいですね。ここから見える夕日がとても綺麗でした。

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そして、和室(茶室)の窓。丸窓を囲むように障子があるのがおしゃれ。だいぶ雰囲気が変わります。
なんか、ハリウッド映画のセットに出てくる、日本の部屋みたいです。

銀座八丁目にある中銀カプセルタワービルは解体されてしまいましたが、1973年竣工のこちらの建物はまだ残っていて、今年からAirbnbでも泊まれるようになりました。
まだまだ、カプセルとメタボリズムのストーリーは続いていきます。


黒川紀章設計による自然の中の記念碑的カプセル住宅

by t0maki | 2022-12-31 16:55 | Comments(0)