奥野ビルで開催された中銀カプセルタワービル「回る展」

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奥野ビルと中銀カプセルタワービル。どちらも、自分にとってかけがえのない大切な思い出がある建物です。

銀座一丁目にある奥野ビルは、もともとアパートとして1932年に竣工。今年で、築90年ですよ。ちょっと変わったビルで、きっかり左右対称のつくりになっていて、右側が完成したのは1932年。左右で築年数が異なるという。

現在は、事務所やアートギャラリーが多数テナントで入っています。

一時期、僕はよくここで作品の展示や滞在制作を行ってました。40歳になる誕生日の当日も、ここでお題をもらってその場で描いて、一枚100円で売ってました。

アーティストインカフェの企画も、ここでやりましたね。作品を作ったアーティストに会えるカフェ。

そのギャラリーはもうなくなってしまいましたが、奥野ビルはその後も度々立ち寄ってます。

中銀カプセルタワービルは、言わずと知れた黒川紀章さんが設計した銀座八丁目にあった不思議な建物。140個のカプセルユニットが2本のコアシャフトにくっついているというつくり。1972年につくられた当時は、未来を象徴する最先端の建物でした。もともとは新陳代謝を意味する「メタボリズム」建築として、カプセルユニットも定期的に交換される予定でしたが、解体されるまでの50年間一度も付け替えられることはなく。とうとう今年、解体されてしまいました。

ただし、いくつかのカプセルは取り外された後レストアされ、美術館などに収蔵されたり、宿泊ができるカプセルユニットとして第二の人生を歩むことが計画されているそうです。これもまた、メタボリズムのひとつのカタチですね。

というわけで、奥野ビル306号室で開催された、元中銀カプセルタワービル住人たちによる回顧展「回る展」を訪れました。カプセルタワーの模型や、実際に使われていたエレベーターパネル、住所看板などが展示されています。

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中銀座カプセルタワービルの名物である雨漏りを録音した音源が、会場に流れていました。

建物としてはなくなってしまいましたが、そこでの体験や記憶はまだ鮮明に残っていて、僕もそれを形にしたり、伝いたりしたいなと思いました。

by t0maki | 2022-11-18 23:59 | 中銀カプセルタワービル | Comments(0)