『Letter to a Pig』をチュプキで鑑賞
2022年 11月 03日
10月8日に『こころの通訳者たち』を観に行った田端にあるユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」ですが、実は9月にも訪れる機会がありました。
しばらく前に、アーヤさんからこの映画館について教えてもらって、ずいぶん前から行ってみたいと思ってたのですが、ちょうど第25回 文化庁メディア芸術祭で、イスラエルのアニメーション映画『Letter to a Pig』の展示を見て、「これは映画も観てみたいなと思ったら、チュプキさんで上映することを知って、その場でスマホから申込みました。
そんかわけで、初めてのこちらの映画館。いろんな人が映画を楽しめる、とてもユニークなミニシアターです。
全ての映画は、耳が聞こえない方でも理解できるように字幕付き。もちろん、邦画作品もです。各席に、音声ガイド用のイヤホンが付いていて、目が見えない方でも自分の好きな音量で音を聴くことができます。そして、個室ブースもあるので、お子さん連れの方や、人がたくさんいる空間が苦手な方でも大丈夫。20席ほどのこじんまりした映画館ですが、居心地を良くする工夫があちこちに。素敵な映画館でした。
『Letter to a Pig』の映画も、良かったです。たぶん、見る人によっていろんな感じ方や理解の仕方があると思いますけど、単純な勧善懲悪を超越して、理不尽な戦争や復讐の愚かさを描いた作品だと僕は感じました。
西洋的な「悪」の描き方をしつつも、それを超えるメッセージがある、と。純真無垢な子豚と、もののけのような巨大なブタとの対比。戦争と、その生存者。そして、教室の子どもたち。
ブラシで一枚一枚描かれた絵と、実写との組み合わせもとても素晴らしい。良い映画でした。
by t0maki
| 2022-11-03 13:24
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