シカゴから配信された中銀カプセルタワーのオンラインイベント #1日1記事P
2022年 10月 27日

朝、8時。シカゴは、午後18時。
中銀カプセルタワービルをテーマにしたZoomでのオンライントークイベントに参加しました。
MAS Contextっていうシカゴに拠点を持つNPOが主催したオンラインイベントで、Noritaka Minami さんが10年以上に渡って中銀カプセルタワービルを撮影した写真の作品展と連動したもの。ゲストに、Jennifer Dunlop Fletcher, Helen Hilton Raiser Curator of Architecture and Design and head of the Department of Architecture and Design at SFMOMA, and Ken Tadashi Oshima, author and professor of architecture at the University of Washingtonをお迎えして、この不思議な魅力のある建築物についての話をみんなで聞きました。
新陳代謝をコンセプトに作られた、黒川紀章さん設計によるプレファブのモジュラー式建築物。カプセル式の部屋は約20年周期で交換されるはずだったのだけど、築50年で今年取り壊されるまで、一度も交換されることはなかった。
2019年に、僕は一ヶ月間だけこのビルに住んでいました。その際、いろいろ建物の歴史や成り立ちについて調べて、学んだりしたのですが、今回のイベントはさすがアートと建築の専門家が登壇するだけあってかなり中身の濃いものでした。むしろ海外で、このビルがより注目されていることを改めて実感しました。
解体されてしまったことは残念だけど、まだ二十数戸のカプセルは保存・再生されてこの後世界に散らばっていく。そこで、これらのカプセルたちがどのように展示され、連携されていくのか。その手がかりというか、考えるきっかけをこのイベントが与えてくれました。
単に美術館に展示されるだけでなく、この建物の真のコンセプトを分かりやすく伝えるにはどうすれば良いのか。面白いテーマですね。
SFMOMAは、僕が学生時代に何度も訪れたことのある大好きな美術館。博物館学の授業を取った際は、この大好きな美術館の裏側もちょっとだけ覗かせてもらいました。
ここに、中銀カプセルの部屋のが海を渡ってたどり着いたとしたら、素敵だろうなと思います。
建物自体はなくなってしまったけど、ますますこの中銀カプセルタワービルの魅力を再確認しつつ、引き続きいろいろ学んだり体験したりしていきたいと思います。
by t0maki
| 2022-10-27 00:04
| 中銀カプセルタワービル
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