桑川神社「桑川富士」 #1日1記事P

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アーバンアルピニストという肩書を勝手に名乗って、「登らない山登り」という趣味の遊びをしています。もともと、青山のオフィスに勤務していて、まぁ毎日地名に「山」が付くけど特に地図上の山ではない場所へ毎日訪れていて。その前は代官山だったり、上野のお山だったりなど。山なのに山じゃないスポットが面白いなと思って。

モノレールで登れる飛鳥山とか。エレベータで山頂を目指せる愛宕山とか。そうこうしているうちに富士塚と出会いまして。都内近郊に結構たくさんのミニチュア富士があるってのを知り。かつ、そのうちのいくつかは実際に登れるし、なんなら本物の富士山とおなじ霊験豊かなご利益があったりするという話。すっかり、富士塚登山の魅力にはまって、週末にあちこちでかけて、富士塚登頂を目指したりなど。

ちょうど先日も、葛西エリアで小雨が降る中富士塚巡りをしてきたので、それについて書いていきます。

葛西駅を降りて、まず一番最初に訪れたのが桑川神社の「桑川富士」。

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この桑川神社、いつ建てられたのかは不明だそうで。文久年間の火災で記録が紛失しています。

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旧桑川村の鎮守で、神仏習合の時代には第六天魔王を祀る「第六天社」のひとつでしたが、明治の神仏分離の際に面足命・惶根命(オモダル・アヤカシコネ)を祭神として祀る神社となったそうです。ここらへんの、神社とお寺が段々くっついていって、ある時スパンと切り離されるという歴史、興味深いです。

この桑川神社の境内にあるのが、桑川富士と呼ばれる富士塚。昭和58年3月に、江戸川区登録有形民俗文化財に登録されています。昭和4年(1929)に、旧桑川村の山玉参拝講の人たちによってつくられました。富士塚を観察してみると、富士山の溶岩石である黒ボク石が使われている他、ところどころに昔の人たちが力比べに使っていた「力石」も混ざっています。

この富士塚は、現在は登ることはできません。

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しばし富士塚の周りをぐるりと回りながら観察し、次の目的地へと向かいます。


桑川神社「桑川富士」
〒134-0084 東京都江戸川区東葛西1丁目23−19




by t0maki | 2022-10-15 01:13 | ライフスタイル>アーバンアルピニスト | Comments(0)