雄勝石と東京駅、そして富士山 #1日1記事P

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宮城県石巻市にある雄勝を訪れたのは、2015年のこと。東北復興支援のお手伝いと取材という形で、Google社やオズマガジンの方々と一緒に、雄勝にある「MORIUMIUS(モリウミアス)」という子どものための体験施設のオープニングに向けた作業をしに行ったのでした。その時に、雄勝石の工房も見学しました。

雄勝石は、雄勝付近で採れる黒くて硬い石材。丈夫でかつ加工もしやすいので、硯などによく使われています。
もともと、1914(大正3)年に建てられた東京駅の屋根にも使われていましたが、1945(昭和20)年の東京大空襲によって損壊。2003年に東京駅の丸の内駅舎が国の重要文化財に指定されたことから、駅舎を復元するプロジェクトがスタートしました。駅舎から外した屋根のスレート(石板)は石巻市に輸送され、そこで駅舎復元のためのスレートの確認や再生の作業が進められていました。

そこへ、2011年の東日本大震災による津波。海水にまみれたスレートの復元は難しいかと思われましたが、みんなで協力して洗浄し、現在の東京駅の屋根の一部に使われています。

そんなこともあって、2012年に雄勝の小中学生によって108枚の雄勝石スレートを使った富士山の壁画がつくられ、東京駅の地下に展示されている、と。
KITTEとの連絡通路に近い場所に展示されていますので、近くに立ち寄った際はぜひ見てみてください。

雄勝と、東京駅の繋がり。そして、富士山。

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by t0maki | 2022-10-12 18:54 | ライフスタイル>旅・散歩 | Comments(0)