中川裕先生とUtaEさんのトークライブ #1日1記事P
2022年 09月 28日

週間ヤングジャンプの『ゴールデンカムイ』を監修した千葉大学名誉教授 中川裕先生と、そのアニメ版でムックリ(アイヌ民族の口琴)吹き替えを担当したUtaEさんによるオンライン対談イベントを自宅から聴講しました。
「イクアンロー」は、アイヌ語で乾杯。僕も自宅でビールなどいただきつつ。お二人のトークをパソコンの前で聴いてました。
UtaEさんからイベントのお知らせをいただいて、「これはぜひ参加しないと!」と、Peatixから申し込んだ次第です。
UtaEさんとは、2019年に共通の友人のご縁で知り合いました。ちょうど中銀カプセルタワービルに住んでいた時に、そこで音楽の演奏を聴こうということになり。このカプセルの空間の中で目の前でUtaEさんのアイヌの口琴楽器「ムックリ」の演奏を聴かせていただいたのがきっかけ。ムックリを演奏する方法を教えてもらったのですが、これがなかなか難しくて。しっかり鳴らすと、まるでテクノ音楽のようなビヨンビヨンという音が出て、とても面白いです。それを口の近くでならしつつ、口腔の反響で音を変えるっていう。しゃべるように音を変えます。音量とか、音程とか、音質とか、UtaEさんの演奏はすごかった。さすが、ゴールデンカムイのアニメーションの中で演奏の音を提供しているだけあります。
このイベントの直前に気づいたのですが、実は僕、以前中川裕先生にもお目にかかったことがありました。正式には、中川先生の「アイヌ語教室」に参加させていただいたので、参加者として聴講していたという形ですが。1993年に、ICUで開催された国際先住民記念の『日本におけるアイヌ民族』というシンポジウムの中のひとつのセッションとして、中川さんの講義を聴講しました。それがきっかけで、アイヌ語に興味を持ち、辞書を引いたりしながらアイヌ語をちょっと勉強してみました。
本日のトークの中で、UtaEさんが「トレンカムイ」っていうアイヌの神様について教えてもらって、「あぁ、まさにそうだな」と思いました。英語でいうところの、セレンディピティみたいな意味合いで、意図してないけど運命的な人との出会いなどを指すそうです。この神様は、後頭部の「ぼんのくぼ」あたりにいるそうで。なにか、導かれるように、無意識のうちに行動して、そこで出会いやきっかけを得るという。日本語では、僥倖とも言いますね。
僕がUtaEさんと知り合ったのも、そして29年前にお目にかかった中川先生と画面越しで再会できたのも、このトレンカムイのおかげかもしれないですね。
そして、次回10月23日に北千住の「空中階」という場所で行われるトークイベントも、どうやらこのトレンカムイの導きがあるようで。そちらも楽しみです。
by t0maki
| 2022-09-28 22:40
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