東京の地先、埋め立て地探検 #1日1記事P

「海の森」という地名が誕生したのは、2020年6月25日。それまでは、「青海3丁目地先」という、青海3丁目のその先にある地というだけの、地名も地番もない土地でした。この、東京湾につくられた埋め立て地の存在を初めて知ったのは、東京ビエンナーレで「青海三丁目 地先の肖像」という展示に参加したことから。バーチャルツアーとして、秋葉の高架下にある2k540 AKI-OKA ARTISANにつくられた特設会場から現地を中継で結ぶという企画に参加した際に、初めてその人工島の存在を画面越しに見ました。「日本に、こんな場所があったのか！」と、衝撃を受けました。

その後、東京ビエンナーレが終了して間もなく、実際に訪れてみました。いくら歩いても全然人とすれ違うことがなく。まるで映画のセットの中を歩いているかのような、あるいは人類が滅亡した後の空っぽになった都市を歩いているかのような。とても不思議な体験でした。

そして今回、この地を訪れるのは2度目。相変わらずの不思議空間でしたよ。さらに今回は、少し足を延ばして令和島にも初潜入してみました。

お台場の南のはずれ、青海三丁目までは歩いて行くことができますが、そこからトンネルを抜けて海の森へ行くには、「第二航路海底トンネル」を通過する必要があります。このトンネルは、歩行者や自転車の通行は禁止。中央防波堤行きの都営バスで訪れることができます。

日曜日は、バスが1本しかないので、注意が必要です。今どき、東京のこんなにも都心に近くの場所にあるのに、これほどまでに訪れるのが難しい場所があるとは。

ゴミを埋め立てて作られた、人工の島。今でも、リサイクルやゴミ処理の施設が多くあります。

羽田空港が近いため、ひっきりなしに頭上のすぐ近くを飛行機が通り過ぎていきます。尾翼の模様まで、はっきりと見えます。

海の森は江東区。そこからさらに橋を渡り、大田区の令和島へ初めて訪れました。島の内部へ行けるのは自動車のみ。徒歩で行けるのは、運河沿いの限られたエリアのみでした。

立ち入り禁止の張り紙。

なにやら、不思議な配線。

歩行者は、この先の道路へは進めませんでした。

中防大橋を渡り、運河沿いを歩いて海の森大橋を目指しましたが、途中で行き止まりとなりました。Uターンして、もと来た道を戻ります。

再び、海の森へ。バスが来るまでの時間、しばらく散策をします。ペットボトルのリサイクル工場があります。

破砕ごみの処理施設や、灰融解施設、排水処理場などがあります。少し離れたところには、風力発電の風車や、大きな公園なども。
海の森公園は、現在整備中のためまだ入ることはできないようですね。イベントがある日だけ、中に入ることができます。

あれ？次の週末になにか面白そうなイベントをやるみたい。

東京ドーム10個分の空き地で、音楽フェス？？面白そう。

https://tokyoisland.tokyo/

道端に落ちてた、エロ本の切れ端。かなり色あせてる。

海の森公園が完成して誰でも入れるようになったら、この場所もにぎわってくるのかな。そしたら今度は、令和島の先がどんどん埋め立てられていくんだろう。そしてそこもいずれは東京の一部になって、どんどん埋め立て地が広がっていくのかな。

東京の「地先」、面白いです。