竣工90年を迎える奥野ビル

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今年、竣工90周年を迎える銀座の「奥野ビル」。当時は高級アパートとしてこの界隈に勤める人たちの住居でしたが、現在は事務所やアートギャラリーなどがテナントして入居するユニークな雑居ビルになっています。私は以前、この建物の中にあるアートギャラリーでグループ展などに何度か参加したことがあります。8年前、40歳の誕生日の当日も、この場所でずっと絵を描いてました。

中銀カプセルタワービルに住んでいた頃、銀座八丁目から銀座一丁目をぐるりと巡る、「銀座の建築巡りツアー」を友人たちを誘って開催したことがあります。黒川紀章さんや丹下健三さんの建築を巡る中で、この奥野ビルもそのコースに加えました。昭和の香りが色濃く残る、歴史的な建物。

ちょうど真ん中を境に、左右対称のつくりになっています。本館は1932年、そして新館は1934年に建てられたものです。廊下を歩くと、配管やケーブル類が乱雑に露出しています。よく見ると、それぞれの部屋のドアのデザインが全く違う。入居したテナントの人たちがそれぞれドアを変えていったそうです。

珍しい、手動扉のエレベーターもあります。鉄柵と、その奥の扉を手で空けてエレベーターに乗り込みます。出るときも、忘れずに扉を閉めなければいけません。慣れない人は、降りるときに扉を閉めるのを忘れます。すると、エレベーターが動かずに、警告のブザーが鳴り響きます。その音を聞くと、近くにいる人が閉めに行きます。私も、奥野ビルの作品展で在廊している時など、何度も警告音が鳴るたびにこのエレベーターの扉を閉めに行きました。

ある時期、ここのビルによく通っていました。自分にとって、思い出深い建物です。

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by t0maki | 2022-07-30 11:58 | ライフスタイル>旅・散歩 | Comments(0)

書くこと、つくることが好き。旅をしながら写真を撮ったり、製品レビューをしたり、思いつきでいろんなところに飛び込んでみたりします。英語と走ることが得意。

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