上映会とトークイベントの帰り道、カハクへ立ち寄る
2022年 07月 21日

ちょっと小雨が降ってるけど。上野公園の国立科学博物館が真正面に見えるところに腰を下ろして、これを書いてます。
僕が初めてこの博物館に来たのは、小学生の頃。もともと博物館は好きだったのですが、この「カハク」の大きさや、収蔵品の数、全てのスケールにびっくり。今でも、年間いつでも来られる「リピーターズパス」を持って、家からのお出かけがてら、ちょくちょく訪れています。
ついさっきまで、カハクの研究員である田島さんの講演に参加して、先ほどまで懇親会でお話しさせていただいました。OCA TOKYO × SDGs THEATER 2022.7.21 「映画『SHE IS THE OCEAN』上映&田島木綿子さんトークショー」というイベントに、お誘いいただいたので。海と、そこで活躍する女性たちのドキュメンタリー映画、素晴らしかった。サーフィンをしたことがない僕でも、観終わった後に「サーフィンしてみたいな」と思うほど。と、飛び込みと、素潜りと、海洋研究も。
映画の後、田島さんのトークセッション。田島さんは年間50回くらい、あちこちの海岸に打ち上げられたクジラやイルカを追いかけて、日本中を飛び回っています。海の巨大生物が海辺に打ち上げられることを「ストランディング」と呼ぶそうで。英語で「座礁」を意味する言葉ですね。
クジラなどが海岸に打ち上げられるには、いくつか理由があるそうで。怪我や病気で亡くなった個体が打ち上げられることもあるし、あるいは何らかの理由で生きたまま海岸に乗り上げることもある。
自治体によっては、ストランディングした海洋生物をゴミとして廃棄するとのこたですが、カハクの田島さんは研究のため解剖をして、博物館に収蔵するということをしているそうです。
プレゼン資料には、生々しい内臓や解剖シーンなどの写真もあって、たぶん見る人によっては衝撃写真かもしれないけど、巨大生物の解剖に慣れてる田島さんにとっては、日常の光景なのでしょうね。そのお仕事の現場、見てみたいな。巨大な薙刀のような道具で、素早く的確に解体して、分析していく。時には、信じられないくらいの腐臭の中に突撃していくこともあるそうですが、解剖に集中すると臭いも気にならなくなるそうで。すごいな、と。
今度またカハクに来る時は、そういう田島さんたちの研究活動に思いを馳せつつ、あらためて剥製などの収蔵品をじっくり観たいと思います。
by t0maki
| 2022-07-21 22:34
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