『恩送りアートカフェ』の仕組みと作品のメイキング
2022年 06月 09日
大学の後輩にモデルになってもらって、白黒のフイルムで写真を撮りました。大学卒業直後だから、1998年。今から24年前のこと。
で、その写真をAIの技術でリタッチと着色をしたのがこれ。普通に画像編集をしたら何時間もかかりそうな作業が、あっという間。テクノロジーの進歩はすごいね。
で、この写真をもとに、版画作品を制作。インクを溶かして、プレス機を使って和紙に転写するという手法です。在学中、よくこのやり方で作品を作ってました。
名刺サイズの小さな作品。これを100円ショップで購入した額に入れます。
北千住にあるBUoY caféというアートギャラリーが併設されたカフェで、滞在制作をしながら展示を行ってます。下の写真の手前にあるのが、実際に使っている小さな卓上プレス機。ドイツのクリエイターさんたちが開発したもので、クラウドファンディングでゲットしました。
というわけで、この2週間で作品を90個ほどつくりました。だいたいほぼ一点もの。白黒写真をAIで加工したもののほか、中銀カプセルタワービルの写真や、チェコで撮影した写真なども版画にして、作品にしています。
で、これをひとつ500円で売ります。
この日は、友人のアーヤさんが遊びに来てくれました。
で、この500円が、次の人のコーヒー代になるという企画。『恩送りアートカフェ』という、アートプロジェクトをやってます。
このカフェで滞在制作をさせてもらえるということで、私が考えた企画です。
「恩送りカフェ」というのは、わりと知られている手法で、海外などでも事例があります。無印良品さんが銀座でやってたりもしてたので、ご存知の方もいると思います。
アイデア自体は新しくはないですが、そこにアートを絡めてみたという形。
恩送りのプロジェクトですので、コーヒーを奢られた人は、また次の人へ恩を送ってください。そうして、池に石が投げ込まれた時の波紋のように、みんなの善意が広がっていけば良いな、という。そんなプロジェクトです。
いくら作品をつくって売っても、私自身にはお金が入ってきません。むしろ、売れば売るほど赤字なのですが。今回、私が受けている一番の恩は、この場所で作品展示をさせてもらえること。なので、そのご恩をカフェに還元しているというわけ。これもまた、恩送り。
6月25日まで、基本的に私が在廊中の週末に作品を販売しています。次回の開催予定は、6月18日(土)です。
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鯛焼
at 2022-06-29 18:15
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こんにちは!
コメント失礼致します。
当たり前のことを聞くようで恐縮なのですが、気になったので質問させてください。
"写真をもとに、版画作品を制作。インクを溶かして、プレス機を使って和紙に転写する"
とありますが、写真を元に手彫りで板を掘って転写するのでしょうか?
だとすると、すごく細かく写実的な彫り方で掘ってあるのか、元板(?)にはどのように色を乗せているのか等々、気になってしまいました。
全く門外漢なので、前提が間違っていたら申し訳ないのですが、ご回答いただけると幸いです。
コメント失礼致します。
当たり前のことを聞くようで恐縮なのですが、気になったので質問させてください。
"写真をもとに、版画作品を制作。インクを溶かして、プレス機を使って和紙に転写する"
とありますが、写真を元に手彫りで板を掘って転写するのでしょうか?
だとすると、すごく細かく写実的な彫り方で掘ってあるのか、元板(?)にはどのように色を乗せているのか等々、気になってしまいました。
全く門外漢なので、前提が間違っていたら申し訳ないのですが、ご回答いただけると幸いです。
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t0maki at 2022-07-03 21:50
写真をプリンターでコピーしたものを使って、インクを溶かして転写する方法で版画作品をつくっています。
インクを溶かすために溶剤を使っていますが、油性マジックでも代用できます。
こちらも参考に。
https://tomaki.exblog.jp/32636347/
インクを溶かすために溶剤を使っていますが、油性マジックでも代用できます。
こちらも参考に。
https://tomaki.exblog.jp/32636347/
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鯛焼
at 2022-07-04 11:26
x
ご返信ありがとうございます。
なるほど!
プリントした印刷物自体が版木になっていて、そのインクを溶かして転写するのですね。
元の写真とはまた違う味があって面白い表現だなと感じました。
なるほど!
プリントした印刷物自体が版木になっていて、そのインクを溶かして転写するのですね。
元の写真とはまた違う味があって面白い表現だなと感じました。
by t0maki
| 2022-06-09 09:35
| アート
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Comments(3)