「『ブータン山の教室』上映&関健作さんトークショー」に参加したらブータンを訪れたくなりました

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会場の雰囲気も、軽食も、そこに集まる人も、もちろん映画とトークショーも含めて、とても上質なイベントでした。「オーセンティック」っていうのは、こういうことを言うのだろうなと思った。イベント全体が、きちんと考えられてて、おもてなしの気持ちがあって、すごく居心地が良かったです。

会場の「OCA TOKYO」は、三菱地所さんが運営するプライベートクラブだそうで。2021年夏にオープンして以来、施設内には映画上映ができるスペースの他、ラウンジやレストラン、ライブラリースペースなどがあります。こういう場所で、週末に一日中読書ができたら素敵だろうな。

映画は、ブータンを舞台とした映画。都会生まれの若い教師が、突然「ルナナ村」という僻地の学校に赴任するところから物語が始まります。実際に、ルナナ村でのロケを行い、登場する生徒たちも現地で実際に生活する子どもたちとのこと。雄大なブータンの自然と、そこに住む人たちのリアルな姿。この映画もまた、オーセンティックだなぁと思うのです。

この映画のことは前から気になっていて、てっきりドキュメンタリー映画だと思っていたら、しっかりと脚本とストーリーが存在する、心に響く物語になっていました。フィクションではあるのですが、ロケ地と登場人物が本物なので、現実と変わらないリアリティがあります。第94回アカデミーでブータン映画史上初となる国際長編映画賞ノミネートされた作品です。

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上映後、ブータンで体育教師を務めた経歴のある、写真家の関健作氏をゲストに迎えて、トークショーを開催。ご自身のブータンでの体験や、その後のブータンとのつながりなどを話していただきました。JICA青年海外協力隊ではじめてブータンを訪れ3年間体育教師を務めた後も、ブータンをたびたび訪れ、写真を撮影したり、ツアーを開催したり、あるいはブータンアスリートの支援や通訳、コーディネーターとしても活躍されてます。

私は以前、国際文化フォーラム主催の「りんご(隣語)をかじろう」というイベントで、ブータンで話されている「ゾンカ語」を少しだけかじったことがありますが、とにかく文字が独特で、まったく読める気がしなかったことを覚えています。まるで、宇宙人の暗号みたいな。

ゾンカ語って、ご存知ですか?「りんごをかじろう」ブータン編

イベント後、関さんを囲んでブータンの料理をいただきながらブータンにまつわる話をいろいろ伺いました。都心と地方との差が大きいのは、日本以上という印象でした。日本では既に失われつつある、自然と共生しながら、シンプルだけど価値のあるライフスタイルがいまだに残っている、と。

ブータンを訪れるには、基本的にガイドを雇う必要があるとのこと。それなりにお金がかかるので、バックパッカーの旅人が訪れることは少ないようですね。旅をするハードルがいささか高い分、ブータンの山や自然はきちんと守られていて、登山道も隣国のネパールより綺麗だと聞きました。

こういう、自分が行ったことのない外国の話を聞くと、いつか行ってみたいなぁという気持ちになります。

素敵な上映会イベントでした。
招待していただいたアーヤ藍さんに感謝です。映画のセレクションと、トークショーでの進行役もさすが、素晴らしい。
ありがとうございました。
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OCA TOKYO( https://www.ocatokyo.jp/
『ブータン 山の教室』公式サイト( https://bhutanclassroom.com/
関健作 | KENSAKU SEKI( https://www.kensakuseki-photoworks.com/

by t0maki | 2022-05-22 07:49 | ライフスタイル>映画・書籍 | Comments(0)