帰り道
2022年 06月 07日
目をぎゅっと瞑って、瞼の裏にチカチカ砂嵐が渦巻くのを眺める。瞑想とか、マインドフルネスとかってわけでもないけど、しばしその状態で物思いにふける。
ガラクタで埋め尽くされた脳みそを、いったん空っぽにしてリセットしたい。高水圧洗浄機で、思念の燃え滓をいったん全部吹き飛ばしたい。なんかこう、スカッとしたいよね。
10年くらい前のことだけど、当時それなりに仕事が忙しく、例の「過労死ライン」とか普通に超えていく勢いで。忙しいのは全然構わないのだけど、そのせいで仕事以外に自分がやりたいことがなかなかできないってのがかなりストレスだったことがある。それでも、時間がないことを言い訳にはしたくなかったので、むしろ「これでもか」って感じで趣味の執筆や創作活動にも力を入れていたけど。なんかこう、ガンガン火を焚きつつ、熱くて仕方がないのに止められないという感じ。このままでは、自分が溶けてバターになってしまうのでないかと(ここで、乗り換え)
駅を出た。少し雨が降っている。マスクをずらして、雨の匂いを嗅ぐ。家まで、あと少し。
by t0maki
| 2022-06-07 19:34
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