『長物のショートショート』で棒を眺める時間
2022年 05月 22日

土曜の午後、会場いっぱいに展示された棒状のものをゆっくりじっくりと眺めるのは、大変に豊かな時間の過ごし方であることを知った。
「あぁ、割り箸ね」と思ったら、型をとって樹脂で成形した作品だったり。木彫?と思ったら蛇の干物だったり。同じ鉄製の柱が三つ並んでると思ったらひとつは陶製だったりなど。見た目と素材のギャップが面白い。
一見なんの変哲もない「棒」に見えるけど、それにまつわる物語があったりして。深く知っていくほどに面白い。鳥の巣づくりの過程で下に落ちた小枝の話がよかったな。その作品だけ、現物はなくて、物語から棒を空想するという方式。
なにげなく置いてある白い棒が、「セイウチのペニスの骨」だったときは驚いた。
吉川徹さんの出展作品を目当てに訪れたのだが、作品がすぐ分かった。ペットボトルをヒートガンで圧縮させて、棒を継いでいる作品。流木と一緒に、石が組み合わさっている。
『長物のショートショート』、渋谷のカミニートにある(PLACE) by method, CIRCLEにて、5/28まで(日曜日閉廊)。






長物のショートショート
会期:2022年5月13日(金)~5月28日(土)
閉廊日:日曜日
時間:12:00~19:00
会場:(PLACE) by method, CIRCLE
住所:東京都渋谷区東1-3-1 カミニート#14,#16
by t0maki
| 2022-05-22 07:43
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