
2019年10月から11月にかけて、中銀カプセルタワービルに滞在して、みんなで遊びながらいろんなプロジェクトや企画をやりました。宇宙食を食べてドローンを飛ばしたり、昆虫食と日本酒のマリアージュを堪能したり、アイヌの楽器を演奏し、コマ撮り動画を撮影し、御朱印帳をつくったり。チェコ愛を語る企画や、noteの勉強会。たくさん写真を撮って記録に残し、その滞在記をレポートにまとめ、報告会と街歩きなども実施しました。
2022年4月12日に解体工事がスタートし、この場所からは姿を消しつつあるこのビルですが、まだまだここに滞在していた頃の記憶はずっと残るし、ここで出会った人とのご縁もずっと続いていくと思います。
というワケで今回は、埼玉県立近代美術館友の会のイベントとして、「中銀カプセルタワービルを知る!」というトークイベントに、少しだけ登壇してきました。
中銀カプセルタワービル再生・保存プロジェクトの前田達之さんがこのユニークな建物の歴史や特徴、現在の状況などを詳しくプレゼン。そして私は、その講演会の一部の時間をいただいて、実際に一ヶ月間滞在した時の体験談をお話させていただきました。
持ち時間が20分しかないのに、うっかりプレゼン資料を64ページ分もつくってしまい、全部は語りきれないので会場に写真を持っていって皆さんにお見せしました。
滞在中にInstagramに投稿していた大量の写真を5×5センチにプリント。その写真を入れる、カプセル型の専用の箱もつくりました。私が実際に住んでいた頃に、付箋で窓をデコレーションした時の写真も使っています。







残念ながら、新陳代謝するカプセルというコンセプトは実現しませんでしたが、今回の解体をきっかけにまた、それぞれのカプセルが建築の歴史的資料として美術館や博物館に残るのであればそれはとても面白いですし、あるいはまた泊まれるカプセルとして新しく生まれ変わるのであればそれも良いなと思います。
銀座八丁目の中銀カプセルタワービルは間もなく姿を消しますが、この黒川さんが思い描いたカプセルの夢は、まだまだ続きそうです。