アドルフ・ロース展で建築について考える

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広尾のチェコセンター東京で開催中の、「LOOS AND PILSEN アドルフ・ロース展 プルゼニュ市のインテリア」を観てきました。オープニングイベントに申し込んでたのですが、年末の仕事のせいで来られなかったので、今回ようやく来場できました。

アドルフ・ロースは、チェコの建築家。プルゼニュを訪れた時に、現存するインテリアの展示を見ました。1870年にブルノで生まれ、1933年に62歳で亡くなるまで、いくつもの建築や内装の作品を残しました。

2016年にプルゼニュを訪れた時、彼が手がけた建築・内装のひとつである、Dr. Vogl 邸を見学しました。その時は「へー、レトロで素敵な内装だな」くらいにしか思わなかったのですが、今回の展示を観てラウムプランのコンセプトや空間の使い方など、ようやく理解しました。なるほど、建築って面白い。

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VRを使った展示もあって、面白かったです。

「空間」について、展示を見ながら考えてました。例えば、リビングの天井を高くして、寝室の天井を低くするといった、両方に合わせて空間にも変化をつけること。差をつけることで、奥行きが生まれる。左右対称の美とか。あるいは、規則性や連続性、パターンなどを活用することで、さらに空間にも広がりが生まれるということ。時には、トリックアートのような、人間の錯視さえもデザインに取り込むというような。建築デザインって、面白い。

完成した建築の窓の位置やつくりは変えられないけど、ちょっとした工夫で空間が広く感じられるようになるんだな、と。先程のパターンの活用もそうだし。あるいは、窓の反対側に対称になるように絵を置くとか。奥行きのある絵は、空間を広く見せる。あとは、鏡の活用も。鏡の向こう側に空間が広がったように見えるからね。

色の組み合わせや、グラデーションの活用も空間を広く見せたり、重厚に見せたり、いろんな効果がある。素材を変えると、印象も変わる。木目のある板か、あるいは大理石か。

素材の歴史による、時間的な広がりもありますね。その、木が育った年月。大理石が形成された年月。ベニヤや、モルタルとも違う。

家の空間的広がりだけでなく、その家が存在する場所の歴史的・文化的・地理的な広がりや繋がりもありますね。

その、場所ならではの特性を建築に活かすということ。

いや、建築って面白い。

by t0maki | 2022-01-18 21:50 | Comments(0)

書くこと、つくることが好き。旅をしながら写真を撮ったり、製品レビューをしたり、思いつきでいろんなところに飛び込んでみたりします。英語と走ることが得意。

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