今年三冊目の読書
2022年 01月 01日
正月の読書、三冊目。久しぶりに、純粋な小説を読む。純粋な小説?小説らしい小説と言った方が良いか。
小さい文字がびっしりと並んでいるのが気持ち良い。60ページほど読んだ。残りまだ300ページほどある。
架空の小説家の名前が出た時、思わずネットで検索してしまった。その作家が、実在するのかと思って。でも、その世界はあくまで架空のもので、著者の頭の中にしか存在しないものなので、従ってその作家も実在はしない。
そう、小説を読むって、こういう感覚だった。
この小説の舞台になっているプラハも、東京も、実在する街ではあるが。この物語は、あくまで架空のものである、と。
当たり前のことなんだけど、なんか新鮮に感じる。その世界に、どっぷりと浸かる。
そういえば最近、こんなふうに小説を読む機会が減っていた。なんか、その世界に浸かろうとしても、いつも浸かりきれない。息を止めて中に入ろうとしても、すぐに出なければいけなくなる。仕事のメールが来たり、急ぎの用事があったり、ToDoリストを追いかけているうちに、現実に引き戻されてしまう。
息を止めて、水を張った洗面器に顔を突っ込んでみても、周りの音や声が気になってすぐに顔を上げてしまうような。
年末年始休暇中だから、今だけはこうして、顔をずっと水の中に浸けていられる。
by t0maki
| 2022-01-01 18:44
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