
特に何も考えずにぶらりと展示部屋に飛び込んだ。潰れた空き缶が壁に展示されている。金色なので、空き缶とは違う素材でつくった彫刻なのかと思った。
「ふーん」と思いながら展示を巡る。すると、映像に目が止まった。この、空き缶がメッキされている場面。そして、道路で車に潰されているところ。そこでなんとなく、作品の順番が見えてきた。そこで、改めて展示のタイトルを確認する。
「FOOLS GOLD/愚者の金」とある。金のような色をしてるけど、金ではない鉱物のことは聞いたことがある。愚か者だけが、それを金と勘違いするという。
秋葉原に近い、この場所で。基盤に使われているレアメタルを溶かして、それを作品に使っているようだ。そこでようやく、バラバラだった情報が繋がり始める。ヒントを辿りながら、謎解きをするようで面白い。


