『観光の力』前半の読書メモ

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外で本を読んでたら体が冷えたので、コーヒーを飲みにマックへ。ついでに、アップルパイも。

ここで、本日2冊目の本を開く。僕が「カナダオーロラ王国観光大使」としてホワイトホースを訪れた時、カナダ観光局の方々に大変お世話になった。半藤さんとお知り合いになったのもその頃。今では、カナダ観光局の日本地区代表としてご活躍だ。

今回、「観光の力」という、カナダの観光がテーマの本を上梓されたとのことで、献本いただいた。

カナダのホワイトホースを訪れた時、地元のガイドの方が、「あそこにマクドナルドがあるでしょ。あのロゴを見て、何か気づくことはある?」と聞かれて?そのロゴの真ん中になにか赤い模様があるのに気づいた。「カナダのマクドナルドは、ロゴの真ん中にメープルリーフが描かれてるのよ」と教えてくれた。

というわけで、今日はマックでこの本を読むことにする。

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ポストコロナの観光とは?安価に量を送客する時代は終わった。質が大事。「カナダ流のおもてなし」。コンプロマイズという言葉は、ここではポジティブな意味で使われている。地元の環境や資源と、観光とが、「歩み寄る」ということ。

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フォーゴ島の「フォーゴアイランド・イン」、素敵だな。いつか、泊まってみたい。元漁師町。魚が獲れなくなって寂れてしまうところを、観光が救った。ていねいな、地元のおもてなし。滞在しながら、地元のアーティストとのんびりスケッチを楽しむのは、素敵だろうな。

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そうだよな。旅をしていて楽しいと思う瞬間は、やっぱり人との関わり合い。ホワイトホースに滞在中、手作りのコテージに泊まった時のことを思い出した。たまたま一緒になった南アフリカの家族と、ジャックレモンの作品について夕飯を食べながら話をした。こういう経験は、旅ならでは。カナダ旅行は、一人旅だったけど、ガイドさんも含めていろんな人と出会って、すごく楽しくて充実していた思い出。

フォーゴ島にも行ってみたい。
『フォーゴ・プロセス』というドキュメンタリー映画は、どこかで観られるのだろうか。

そして、フォーゴのタラ、食べてみたい。

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グローバリゼーションという、世界標準の画一化の波。それはそれで大切なことだが、地域の特性も残すべき。地域ごとの文化や歴史のダイバーシティ。フォーゴの「七つの季節」は、それを表している。

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バンフ。自然と観光の調和。
クマやオオカミを駆除すると、天敵がいなくなったエルクが草をはみ生態系が崩れる。同様に、自然の山火事にも意味があるので、無闇に人間が消火してしまうと森のサイクルが崩れ、結果的にシカなどの動物が減ってしまう。

こういう、調査や研究は大事ですね。そして何よりも、利益のみを優先せずに、自然と共存するためのルールを決め、実行するということ。

日本やアメリカでは、こういうことは実現できているのだろうか?

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そして、バンフの章を読み終わる頃には、バンフにも行ってみたくなってる。実際に、この目で見てみたい。体感してみたいと思うのだ。

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ケープ・ドーセット。イヌイットのアートと、観光について。
イヌイット版画は1957年にはじまった。実現するために、トロントで絵を学んだジェームズヒューストンという人が、日本で3ヶ月間版画を学び、その技術をケープ・ドーセットに持ち帰ったらしい。版木ではなく、石を彫って版としている。そして、バレンはアザラシの皮が使われているらしい。

版画制作で生まれる、経済のシステム。興味がある。どんな作品なのだろうか。観光地の土産物的工芸品?あるいは。

イヌイットとして、コミュニティの中で集団的な工房で生まれる作品よりも、誰か、スター的なカリスマ性のあるアーティストがいた方が、作品は価値が上がると思う。江戸時代の「泥絵」よりも、北斎の富嶽三十六景が価値あるように。(読み進めていったら「トゥヌー・シャーキー」というアーティストがいることを知った。あとでもっと調べてみる)

ここで、アーティストインレジデンスのようなプログラムがあったら、参加してみたいな。極北での生活にも、興味がある。

ニュージーランドで、伝統的なマオリのダンスを見た。でも、それよりも博物館ガイドをしていたマオリの方の、「現代の」マオリの人々の暮らしについての話に興味が湧いた。

日本に来た外国人観光客に、忍者ショーを見せるのも良いが、本当の日本の文化はそれとはちょっと違う、というような。

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チャーチル。ホッキョクグマとともに。
野生の資源。共生するということ。
それを目的に、観光客や取材が来れば成功。もし、来なかったら?

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ツンドラ・バギー、乗ってみたい。ホッキョクグマが間近で見られるのはすごいよね。餌付けはしてるのだろうか?

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そして、第5章、バンクーバーに差し掛かったところで、いったんストップ。1時間20分くらい。コーヒーとアップルパイをマックでいただきつつ。p.144なので、ちょうど半分くらい。続きは後ほど。

かなり引き込まれる。そして、いろいろ観光について考えさせられる。面白い本です。




by t0maki | 2021-12-04 14:22 | ライフスタイル>語学 | Comments(0)