四半期セルフレビューのオンラインミーティング
2021年 09月 29日

四半期セルフレビューのオンラインミーティングに参加したんですけど、何がびっくりしたかって、もう今年が四分の三も終わってしまったってことですよ。ついこないだ、正月を迎えたばかりだと思っていたのに。あと残り、三か月ですか……。なんか、頑張ろう。
っていうことに気づく以外にも、この四半期の活動や体験を振り返ることができて、今回も非常に良かったです。
この四半期を振り返って、キーワードをあげるとするなら「つながり」かなと感じました。こんな時代だからこそ、近くにいる人たちとのつながりって大事だな、と。
この夏は、ひたすら優美堂と、それを含む東京ビエンナーレに関わってたなという振り返り。昨年8月から優美堂を再生するプロジェクトに参加して、週末はもっぱらホコリや木くずや塗料やモルタル、インクや石膏など、いろんなものにまみれながら施工作業を行ってきました。インパクトドライバーと丸鋸の使い方を覚え、バールのポテンシャルに感心し、そして手に豆つくりながら壁をはがして、壁をつくって、天井をはがして、床を張って。巨大な柱をみんなで立てた時の充足感たるや。お金では買えない、貴重な体験をさせていただきました。
「これ、本当に間に合うんだろうか」と思われた、オープンまでの道のりもなんとか乗り越えて、7月10日から東京ビエンナーレがはじまり、優美堂も一般公開となるわけです。期間中、僕は作品を展示し、街歩きのイベントを企画・実行し、そして最後には来場者と一緒にハンコで壁画を描く、と。




「富士山」というハンコで富士山を描き、「優美堂」のハンコで優美堂のロゴをトリックアート風に描く、と。2日間、有給を取って会社を休み、ひたすら壁にハンコでペタペタと絵を描く。で、週末の2日間は来場したお客さんたちにも参加してもらい、みんなで作品を完成。10万回以上ぺたぺたとハンコを押して、2日間で60人以上の方がライブハンコペインティングに参加してくれました。
他にも、ボランティアとして東京ビエンナーレの展示のお手伝いなど。あちこちで。

東京Z学研究所も、もともと中村さんが住んでいた頃の家財道具を運び出す手伝いをしたり、会期終了後は壁を壊して解体する作業も。

藤さんご夫妻と、息子さんと一緒に、3331 Arts Chiyodaの体育館で、kaekko Expo.のおもちゃを並べるお手伝いなども。もともと、東京ビエンナーレのボランティアに応募したのは、このおもちゃを並べる作業をぜひやりたいと思っていたから。藤さんの「かえっこ」は、娘が小さいときから参加していました。工作のワークショップを担当したり。今回は、体育館の広い空間に思う存分おもちゃを並べられるということで、すごく楽しかった。もちろん、オープンした後も、ワークショップに参加したり、かえっこもやらせてもらいましたよ。



あとは、天馬船プロジェクトですね。神田川の、聖橋から万世橋まで、1万艘の木製の小舟を流すというプロジェクト。なんといっても1万艘ですからね。ひとつひとつの工程がとても時間と手間がかかる。防水と防腐のために、柿渋を塗る作業。ドネーションした方のメッセージを船に貼る作業。そして、当日屋形船から天馬船を神田川に流す作業と、そしてそれを回収する作業。そして最後は、回収した伝馬船をていねいにひとつひとつ洗っていく作業。この工程を、ひととおり全部体験させてもらったことも、良い経験です。ひとつのプロジェクトに対して、こんなにたくさんの人が関わって、時間と手間をかけていること。








ひとつひとつの体験に、いろんなつながりがあって、それをたどっていくとどんどん新しいつながりが増えていって、体験が広がっていくという。
この夏は、本当に充実していたし、楽しかった。
優美堂自体は、東京ビエンナーレが終わった後も活動を続けていきます。そこで生まれたつながりを大切にしつつ、次につなげていきたいと思います。
by t0maki
| 2021-09-29 22:05
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