思いやりの循環
2021年 08月 27日
ここ1年半で、世の中がすっかり変わってしまった。これはもう、完全に元に戻ることは無いよね。世界規模のパンデミックを経験している我々は、今後どのように生きていくのか。
僕はと言えば、2回目のワクチン接種を終えて、そろそろ抗体ができている頃。緊急事態宣言の中でも、割と外で活動している方だと思う。もちろん、相応な注意を払いつつではあるけど。
仕事の方も、フルリモートになったこと以外は、やってることはあまり変わらず。もともと、ウェブ制作やデジタルマーケティングっていう、パソコンとネットがあれば完結する仕事だったので、最近は海外とのやりとりもあるのでオフィスで仕事ができたとしても打ち合わせは全てオンラインなので、むしろ自宅からの方が仕事がしやすい。
幸か不幸か、今までずっと会社員を続けているけど、残業代が出るような給与形態ではなく。年俸制なので、仕事量によって給料が上がることもないかわりに、下がることもなく。もっとも、給料は全部うちの嫁さんが持って行ってしまうので、私の手元には毎月数万円のささやかなお小遣いが残るのみ。
大変な時代なので、こんな時こそ助け合うことが大事。ということで、今年の初めに1万円というささやかな金額だけど、今までお世話になった人や団体などに、少しずつ寄付をしてみました。そして、その感謝のエピソードをブログに綴る、と。
昨年の夏ころから、週末はボランティア活動。と言っても、単に楽しくて居心地が良いから続けているだけですけどね。優美堂という、古い額縁屋さんの建物をアート コミュニティ スペースとして再生するプロジェクト。これがすごく楽しかったので、施工ボランティアとして通っていました。この優美堂再生プロジェクトは、東京ビエンナーレの一環。他にも、神田川に流す「天馬船」という木製のミニチュア船に柿渋を塗る作業や、元中学校の3331 Arts Chiyodaの体育館にひたすらおもちゃを並べるなんてボランティアも。
自分が「やりたい」と思ったからやっているだけなので、そもそも「ボランティア」って呼び方がちょっと違うかもとか思いますが。今までお世話になった人に、恩返しをするということ。そして、それが自分にも還元される、と。
寄付も、ボランティアも、自分としてはすごく自然な流れだったし、やりたいと思ってやったことなのでただただ楽しかったですが。無報酬であるのは事実で。個人的な創作活動を続けているとそれなりにランニングコストやプロジェクト費のためにお金をプールしておかなければならず。時々駄文を書いて原稿料をもらったり、イベントで話をしていくばくかの登壇料をいただくとか、稀に大学の非常勤講師で報酬をもらうということも(2度だけですが)あったりもして。普段ならそれなりに入ってくるものもあったのですが。そんなこんなで、今年は寄稿用の原稿もほとんど書いてないし。登壇に関しても、昨年オンラインでやったのが最後。
あとはもっぱら、いつも持ち出しの自分の企画ばかり。
そろそろ、銀行の残高が気になってきています。
それでも、まったく意図しないところで、突然振り込みがあったりもして。あるいは、楽天ポイントとか、Amazonギフト券とか。それなりに。
小銭程度のものが多いですけどね。Kindle本が売れて、数十円とか。Amazonアソシエイトで数百円とか。ハンコをつくる依頼を受けて実費だけもらう予定なのと、街歩き企画で自分の取り分があると知ってラッキー、とか。
金額は関係なしに、そういうのがすごくありがたいなと思います。そんな風にして、世界は回ってるんだな、と思ったりもして。思いやりの循環、というような。恩送りの仕組み。
まぁでも、それにしてもそろそろ銀行にお金を入れないと、間もなく底をついてしまうのが見えているので、なんとかしようとは思います。
以前から何度か、どうしてもやりたいプロジェクトを遂行するために資金繰りを工夫するということはやってきたので、なんとかしようと思えばなんとかなる。
と思いつつも、少なくとも東京ビエンナーレが終わるまでは、この現場の雰囲気を堪能したいと思っているのですよ。
あ、そうだ。優美堂で絵を売っているので、欲しい人がいればぜひ。
by t0maki
| 2021-08-27 12:33
| 優美堂
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