年をとってから、2021年を思い返した時に真っ先に浮かぶのはたぶん東京ビエンナーレだと思う

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「緊急事態宣言」が既に常態化しかかっていて、NHKのサイトには「東京都 新型コロナ 5773人感染確認 過去最多 重症者も最多更新」なんていう見出しが出ていて、どうすりゃいいんだ?っていう感じですけど。

ついさっきまで、「コロナ禍において文化はいかにして可能か」というタイトルで、東京ビエンナーレ2020/2021の緊急オンラインミーティングをYouTubeで視聴していました。

文化は可能なのか?

文化の継続。
文化の発展。
文化の広がり。
文化の継承。

このままでは、文化が先細っていってしまうかもしれない。水道の蛇口をちょっとずつ占めていくような。水の流れがいつのまにか少なくなっていって、いずれ空になってしまうか、あるいは腐って澱んでしまうのか。

もちろん、東京ビエンナーレに関わっている方々のラウンドテーブルなので、「今すぐやめよう」っていう意見はもちろん出ないのですが、それでも必要に応じて展示によっては縮小したり変更したりはあり得るかもしれないっていう意見もすんなり出たりして、そのためのリサーチなども進めているっていうのは納得というか、さすがしっかり考えているな、と。

ボランティアとして裏から関わっていると見えてくるものとか、体感することや、伝わってくる情報などもあるんだけど、結構赤裸々にきちんと情報を共有しているのが良いなと思いました。

トークテーマのひとつに、アーカイブってのが出てきましたね。今回、この東京ビエンナーレって、映像による記録があったり、音声による作品解説などもあったりして、これをいわゆる、よくある展覧会カタログのように「アナログの冊子化」するのはちょっともったいない。都内に50か所も同時進行しているアートプロジェクトなのだから、かなり自由な形式で多面的に記録をアーカイブ化していくのがよいと思います。紙にこだわらず、映像や音声も組み込み、かつオーガニックなSNS投稿なども収録しつつ。「だったらお前やれよ」と言われても、「はい、はい。今すぐ」ってわけにはいかないですけども。たぶん、トークセッションで語っていた人たちが、がっつりつくってくれることでしょう。

そういえば、今思い出した。大阪万博のアーカイブを見たけど、あれ、すごいよね。あれと同じものを東京ビエンナーレでってのは難しいかもしれないけど。優美堂の一室をまるまる使って、アーカイブ室とかにでもすればできるかも。それくらいのボリュームのものはつくれそう。

実際、これまでに週末だけを使って全体の約半分(25くらい)のプロジェクトを観てきたわけだけど、それぞれの展示が個性的で、それぞれにエピソードやストーリーがあって、知れば知るほど面白い。しかも、同じ展示でも訪れるタイミングによってまるで印象が変わったりする。作者さんから直接話を聞いたり、あるいは音声解説や動画に触れることで、また新たな発見があったりする。これをすべて記録して、アーカイブ化したら面白いだろうな。

東京ビエンナーレのプロジェクトには、優美堂の施工ボランティアから入っていったわけだけど、活動していくなかでどんどん繋がりやきっかけが広がっていって、自分でも気づいていなかった過去の活動との接点も見つかって、今はもう楽しくて仕方がない感じで。

そして今週末は、再び3331 Arts Chiyodaで、藤浩志さんの「かえっこ」の設営ボランティア。湯島聖堂で作品を展示していらっしゃる柳井詩乃さんを額縁ハンティングにご案内しつつ、また引き続き優美堂のサポートをしたり、東京ビエンナーレの見どころも含めて神田街歩きの企画も行います。あと残り数週間、週末しか観に行くことができないのだけど、まだまだ見たい展示がたくさんありすぎて。。。

神田で「着がえる家」のレジデンス型アートプロジェクト&ワークショップを展開している西尾さんがおっしゃってた、「コロナ禍だからこそ、参加している人たちとの結びつきを強く感じる」っていうコメント、僕も全くその通りだと思いました。こうやって、東京ビエンナーレをボランティアとしてサポートしている人たちとの連帯感。これこそ、行政ではなく市民がつくるアート企画だからこそだと思います。優美堂の仲間たち「ユウビスト」の面々は、中村さんの動画配信の裏で、粛々と優美堂運営にまつわるオンラインミーティングをしてましたよ。

昨年の8月に優美堂のボランティアとして東京ビエンナーレに関わるようになってちょうど1年。会期は残りあと半分を切りました。今年の夏は、東京オリンピックは全部で20分くらいしか観てないけど、東京ビエンナーレには毎週末どっぷり浸かっています。



by t0maki | 2021-08-13 22:47 | アート | Comments(0)

書くこと、つくることが好き。旅をしながら写真を撮ったり、製品レビューをしたり、思いつきでいろんなところに飛び込んでみたりします。英語と走ることが得意。

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